2009年12月アーカイブ

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撮影場所は立食だと100人くらいは入れそうな部屋と、芝生の中庭。
朝8時。既に機材のセットなどは出来ていてスタッフは動き回っている。
エキストラ俳優達(数十人)は立ち話、緊張感無し。

「各自グラスを取って、出来るだけ男女ペアになってください」と指示を受ける。夫婦でパーティに来ているという設定らしい、が7割くらいは男で無理が有る。 山崎豊子ファンの女の人と、エキストラ2回目という男の人と組む。

グラスの中身は、シャンパンと思いきやジンジャエール、赤ワインではなくぶどうジュース。白ワインではなくりんごジュース。「飲まないでね!」という指示付き。料理は本物とのことだが、ツヤを出すために食用ではない油が塗ってあるので触りもしないようにと。

一瞬ざわめいたと思うと、そこに俳優達がやってきた。すぐ撮影開始。エキストラには台本は渡されず、言われた動作をするだけ。だがこれだけの大勢、ほぼ全員に動作の指示が出るのにも感心した。「あなたはここからここまで歩いて」「あなたは誰々がここを通ったら彼と話して、次に彼女と一緒に彼のところまで歩いて談笑して」「あなたはこの辺で彼とずっと話してて」といった感じ。



同じシーンを、カメラの向きを変えたりして何度も何度も撮影する。
エキストラは全員が出る必要は無いとは思うのだが...

パーティということで、誰かと談笑するのだが、声を出さないようにというのが難しい。みんな小声で勝手にやってた。「あの外人格好良いな、可愛いな」みたいな。どうしてもわざとらしい

 

 

撮影から2週間、今日放送が有った。意外と自分は映っていた。ずーーーと、ほぼ横顔、後姿だが。唐沢寿明のすぐ後ろに居たことが多かったから。

あぁあのカメラの映像が採用されたのか!と言った感じ。と云うかプロのエキストラさん達、ほとんどのシーンで映ってないのだが...よいのだろうか。

うーん、それにしてもあの数分のシーンでここまで金をかけるのか、というのに驚いた。
さすがフジテレビのゴールデン枠、それも開局30周年記念ドラマ。あの数分のためにかかったお金は、どんなに低く見積もっても数百万円。撮影スタッフや俳優の人件費以外に、エキストラ出演料一人1万円として50人、パーティ会場代、料理代(なのに料理が全く映っていない!)、全員分の当日の朝食・昼食。衣装もたくさん。70年代風の車まで。


一つ不思議なのは、「女・子どもには用は無い!50代以上男性団塊世代向き」ドラマをなぜフジテレビが...ということだ。いや、面白いんだけど、本当に。出演者も豪華すぎなんだが。

実は家にテレビは無い。正確に言うと有るのだが使い物にならない。
なぜかチャンネルが切り替わらなくなり、テレビ東京(たしか)しか観れないのだ。

...と言う訳でいつの間にかテレビは観ないようになった。
しかし今期、観たいドラマがあった。「不毛地帯」。 山崎豊子は高校生の時に読んだ「大地の子」で知った。大学生のときドラマ化され、体制が急に変わりつつあった中国(&満州)への興味を募らせるきっかけになった。今年になりなぜかタイミング良く(?)「沈まぬ太陽」が映画化されたこともあり、「不毛地帯」も気になっていたのだ。

テレビは無いのだが便利な世の中、ネットでも観れる(不法だ)。毎週放送から数日遅れで観ている。
視聴率がいまいちパッとしない(10%くらい)ようだが関係ない。最近一番興味が有るものと言えばこれだろう。ストーリーが重いのかもしれないが、前作「白い巨塔」「華麗なる一族」と比較してもそう変わらないと思うのだが。

...という毎日を過ごしていたら「エキストラ探してる」という話をキャッチした。
日時は2日後の早朝から明治記念館。パーティーシーンの撮影で"大人な男女"で衣装持込で出来る人を探しているという。なんて急な話なんだ。迷う間も無く名乗り出た。こんなのも経験だ。

カズに一緒に出ないかと誘ってみたが「事務所に所属しているから勝手に行動しちゃいけない」とのこと。すみません...そんな知識も持ち合わせてないんです。バイトのゆかんこも誘ってみたが衣装が無いと断られた。


千葉を朝6時半の列車で東京へ向かう。仕事は半日休むことにした。半日くらいならYさんがうまくやってくれるだろう。最初は6時集合と聞いていたのだが、男性は普通のスーツで良いので衣装合わせ・髪のセットも不要だから7時半集合で良いと前日にメールが届いた。現場に6時だったらよく考えれば無理だな。助かった。

服装の指定は"パーティに出るスーツで"というだけ。
昔っぽい靴なら尚可とのことだが、まぁ普通の黒靴で。

"現場"の明治記念館には既に、ロケバスが留まっていて人の出入りも多い。
玄関でAD(←と言うのだろうか?)の人から「君は?」と尋ねられ「あ、エキストラのN西です」と答えると「お疲れさま!控え室でおにぎり食べて待ってて下さい、また声かけますので」と言われる。

この場所だけで100人以上の人が動いていて、ドラマの撮影ってこんなにたくさんの人が必要なのかと驚く。さらにこれだけの人が計画通りに動いていることにも感心した。


パーティーのシーンの撮影ということでエキストラは数十人いた。半分程度は欧米白人系の外国人だ。残りの日本人も自分のような"素人"は10人程度で、残りはプロのエキストラだった。
プロの人達はこのような台詞の無い、そして映るかどうかも分からない現場を毎日動いているようで、こんな仕事もあるのかと驚いた。ほとんどの人は目で挨拶をしている。顔は互いに知っているようだが、世間話もほとんどしない。寡黙な人が多いようだった。所謂、派遣労働者みたいだ。

それとは正反対で外国人の方は賑やかだ。英語だけでなくフランス語、スペイン語が飛び交っている(ドイツ語は居ない)。共通の言語は日本語だ。かなりスラングな日本語(←説明するのは難しい)を話す人が多かった。



メイクの人に髪型をセットしてもらう。髪の短い人ばかりでほとんどの人がアッという間。
僕もかかったのは一瞬だけなのだが、メイクの人はじっと僕をみて言った。
「あなた妙に似合ってるわね。ボリュームもぴったり」「これ、喜んで良いんですか...」と言う僕に、「え?似合ってますよ、ホントに」と答えつつもなぜか忍び笑いをされているようだった...


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