HIV検査を受けてみる(1)

2月26日(月)

箱根から帰っても腕に出た紫の斑点が気になって仕方が無い。ネットで調べてもよく分からない。痛みも感じないのだが、気にしてみると体がだるい。最近食欲も減ってきた(ような気がした)。ちょっと痩せたような気もする。いや太ってきたような。成人病か?高血圧だ、いや朝が弱いのは低血圧だ。普段の健康を気にしないだけによく分からない。

今から思えばなぜだか分からないが、これは"エイズ"の症状ではないかと、その時自分は疑った。エイズの症状と言っても知らなかったのだが、そんな気がしたのだ。どこで罹ったかと聞かれても分からないのだが。いや、病気というのはそういうものだ。コレラに罹った時も原因は結局特定できなかったではないか。そもそもエイズの潜伏期間は数年有る。誰かの血液が触れたことくらいあるはずだ。アジアもアメリカもヨーロッパも旅行した。都会も田舎も。どこかの風土病かもしれないが。コレラはタイかパキスタンで罹ったのだが、結局、いつどこでかは特定できなかった。(追記:気をつけてはいるし、あえて何か危険なことをしたわけではない)

そう思い込んだ自分はエイズ、いやHIVウイルスによる感染症について調べた。ネットで調べると、なんと2週間に一度のエイズ検査が翌々日に千葉市保険所で実施されると書いてあるではないか。翌朝起きてすぐに電話で予約をした。

HIV検査は匿名で受けられるのは知っていた。いわゆる常識として。でも検査を受けたことの有る人は身近には知らないし(その後知人を思い出した。後述)、どのようにして判定するのかは知らない。やはり自分には関係ない、特別な人だけ関係する話だと思っていたからだろう。

その日は落ち着かない一日を過ごした...と書くべきかもしれないが月曜は仕事が忙しく、そんなこと考える余裕は無く、黙々と働いたのだった。


2月27日(火)

検査の予約時刻は**時。千葉みなとに有る千葉市保険所に行く。検査はこちらという張り紙を見ながら受付へ。何の検査かは張り紙には書いていない(だが、受付の前にはHIVについてのパンフレットが多く並んでいる)。受付は女の人が5人くらい。電話で予約した者だと伝えると番号を言われ、アンケート。アンケート用紙は住所(どの市町村に住んでいるかということだけ)、年齢、職業欄のあったかもしれない、それだけのもの。統計を取るのに使用するのだろう。名前は書く欄が無く、番号で呼ばれる。何日の何番さんというように。自分が行った時には誰も検査を受ける人は居なかった。一日10人ほどのようだ。結果は一週間後

検査は血を採られるだけ。この人は看護婦なのだろうか?採血の後は10分ほど腕を押さえながらパンフレットを読んだ。感染が分かったらどうするか、薬や医療制度、周りの反応、体験記など。具体的だ。

去年腕の手術をした際に血液検査をしたのだが、その時にHIV検査もしたのだろうかと尋ねると、した可能性もあるが、恐らくしていないだろうという答え。患者の同意なくすることは基本的に無いと言う。でももし感染してたら医者は危険にさらされると思うのだが...

この日の夜はパンフレットやネットで、エイズはどうやったらかかるかといったことではなく、もっと具体的なこと、患者の生活、どのような症状がでて、どのように治療するかといった具体的なことを勉強する。薬代は一ヶ月平均15万円、保険はきく、障害者扱いで税金は免除、医者だけではなく税務署員も守秘義務は有る、交通機関の優待、仕事は続けれるが肉体労働は無理、早寝早起きが大切、摂生に努めて薬をちゃんと飲めば、発症は押さえられる...

今までこんなこと習っただろうか。知らないことが多い。今までの知識は学校でもマスコミからの情報も、患者への差別はだめだといったような抽象論ばかりのような気がした。こういう具体的なことを知らなければ(自分がなったときのことを考えたことが無ければ)、患者を実際に目の前にしたとき、いや自分が患者になったときにうろたえるのではないだろうか。

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このページは、Keiichi.Nakanishiが2007年3月22日 23:59に書いたブログ記事です。

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