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少女 ミーシャの旅
ホロコーストを逃れて3000マイル
ミーシャ・デフォンスカ/著
亀井よし子/訳
早川書房
1997年11月20日

ベルギーで親子で暮らしていた7歳の女の子。突然両親がナチスに捕まり、路頭に放り出される。自分はユダヤ人で、どうやら追われているという事に気付いた女の子は、一人で親を探す旅に出る。徒歩でドイツに向かうが、両親の生存は絶望的な事に徐々に気付く。
この本を有名にしたのは「狼と一緒に暮らした事」で、この話の権利をディズニーが買った事で世界的に知られるようになる。7歳の女の子が徒歩でドイツ・ポーランド・ウクライナ・ユーゴスラビアをこの時代に旅したと言うことがなかなか信じられないのだが...
「択捉遥かなり」の佐々木譲のメジャーデビュー?作。
フィクションなのだが、全くそうは思わせない時代考証。本当にそんなことが有ったのかもと思わせるすばらしい内容。太平洋戦争時の雰囲気もよく出ている。
視野の狭い軍事マニア向けではなく、国際感覚を持つ大人のための冒険小説。


「ベルリン飛行指令」 佐々木譲
新潮文庫 1999年1月25日