2010年3月アーカイブ





ラストコーション

「上海リリー」
胡桃沢 耕史
文芸春秋 1993年5月

「lust caoution」とそっくりじゃないか、 と思ったがこの本の方が映画より早かった。
上海が"魔都"だったころの話。

ところで、この話のどこまでが実話でどこからが脚色なのだろうかと調べてみたら、結構実在の人物が多いのに驚く。 きっとこの人がモデルなんだろうなぁと思われる人も居たり。上海ではありふれた話なのか?
藍衣社は有名だが、 ジェスフィールド76号、そして 丁黙邨(lust cautionでは主人公?)も実在するとは。全然、秘密結社じゃないじゃん。 いや誰でも知っているが、誰も存在に触れてはならない存在だったんだろうけど。


炎熱商人」 深田祐介
文芸春秋 昭和57年5月30日刊

総合商社の在フィリピン支社に出向することになた木材商社の社員を中心に、フィリピンと日本との関係を描く。個性的な(ステレオタイプで没個性的とも言えるのだが)日本人とフィリピン人の登場人物達の対比する書き方が良く、惹きつけられる。
フィリピン人の父と日本人の母との間に生まれた少年が太平洋戦争に巻き込まれていく件が良い。

世界に進出する日本人、特に高度成長期のビジネスマンの姿を巧く描いており、海外に赴く日本人にとって参考になる部分があるのではないか。

日本、アメリカ、スペイン、そして土着の文化が接していて交じり合ってはいるが、どちらでもない複雑な関係、フィリピンを理解するのに良い。この本はもちろんフィリピンについて書かかれているのだが、実は"日本人とは"について書かれているのかもしれない。
「散るぞ悲しき」 ~硫黄島総司令官・栗林忠道~
梯久美子 新潮社 2005年7月30日刊

数年前の映画で再びブームになった感が有る硫黄島の戦いについてまとめた一冊。有名になった子供に宛てた絵手紙などを観ると改めて、彼が異色の軍人であったことが分かる。 最期の決別電報が実は、参謀本部が改変して発表していたことを知る。
「ラーメン屋成功論」
豆田敏典
2008年11月22日
㈱コトコト 版

「来来亭」を初めて知ったのは7~8年前。滋賀に住むOと車に乗っているとき夜食を食べに店に行った。「ここの社長、えらい儲けてるで」とのことだった。
背油たっぷりのラーメンは美味しかった。その後も2・3回、店に行ったことが有る。

今年京都に行くことがあり、帰り道に膳所店に寄った。えらい親しみやすい店員が、会計のときに言った。「これ、うちの社長が書いた本なんですけど、良かったら買ってもらえません?定価1200円なんですけど、買ってくれたら1200円分のラーメン券差し上げますんで」

家に戻りその買った本(貰った本?)を読んでいる時、テレビをつけた。
「バリバリバリュー」で社長(著者)が出ていた。野洲にある社長の豪邸だった。


滋賀県も何だか変わったような気がした。