2012年5月アーカイブ

上海時間旅行
―蘇る"オールド上海"の記憶

佐野眞一 他
山川出版社
2010年7月20日

山川が旅行ガイド(?)を出すとこうなるのか!といった感じ。さすが。
幕末の武士から芥川龍之介、李香蘭、記録の残っていない労働者まで、戦前の日本人を魅了した上海を、複数の日本人の視点から紹介する。

それにしても上海にはまだこんなに歴史遺産が残っているんだと驚く。これから数年でほとんど消えるような気もするけど。



*私と「上海」 上海育ちが語る我が青春の"オールド上海" 
*「筆紙をもってつくすべからず」幕末の志士も驚嘆した上海
*文士達の感性が捉えた「上海」の風貌
*[コラム]上海蟹は風流な食べ物 
*「中国のハリウッド」を疾走した川喜多長政と李香蘭 
*数々の日中人間ドラマを生んだサロン「内山書店」 
*[コラム]「上海」はどう描かれてきたか 
*日本海海戦を勝利に導いた 三井物産上海支店長「山本条太郎」一代記 
*それからの阿Qたち―2010年「在上海読書日録」より― 
*上海に行くなら"浴地"へどうぞ
*上海の夜と霧―『阿片王・里見甫』を振り返って 
*20世紀最大のスパイ事件「ゾルゲ」上海へ潜行す
*上海の夜に羽ばたいた悲劇の王女「川島芳子」 
*南進論の入り口は上海だった
*上海娯楽の象徴だった大世界
*私と「上海」 一家三代の上海百年物語
上海のMBAで出会った
中国の若きエリートたちの素顔

岡本聡子
アルク 2005年10月17日

中国でMBAを取得した著者の留学期間中の体験記。小泉首相が靖国参拝した時期とかぶる。MBA留学の体験記だが、勉強の内容についてはほとんど触れられていない。中国人のエリート 達の行動が、さもありなんといったものばかりで、中国に留学したものが読めば頷く事が多いかと思う。それにしても彼ら(外国人と接する機会が多いエリート)ですらこうなのだから、中国一般人の日本についての情報量はかなり限られる、偏ったものだろう。脳残君と話をしても感じたが。
日本のいちばん南にあるぜいたく
―不思議空間「八重山」から「もうひとつの日本」が見えてくる


楠山忠之
情報センター出版局
1993年10月23日

充実したコラム内容。
沖縄本島とも大きく違う八重山文化を知るには良い本。
「ワーキングプア 解決への道」
NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班
2008年7月
ポプラ社

先進国で「働いても働いても豊かになれない、先が見えない」人々が急増している。数年前にNHKスペシャルで取り上げられて注目されるようになった。事例だけでなく解決方法を提示しよう...とこの番組(ワーキングプアIII ~解決への道~)は作られたのだろうが、残念ながら解決はいまだされず、ひどくなっている。

この本にすこしだけ触れられているのだが、この問題は"搾取される側"の"労働者"だけではない。"使う側"の中小企業経営者にも言えることだ。これからどうなるのだろう?