8社会病理の最近のブログ記事

高校時代に朝日新聞の配達のアルバイトをしていたのだが、ちょうどその頃に、この「本多勝一集」が朝日新聞社から発売された(これとは関係ないが実家では毎日新聞を購読していた)。

全30巻で2ヶ月に1巻づつ5年間かけて出版という壮大なもので、価格も1冊あたり4000円と高校生にとってはなかなかきついものだったが、興味には勝てず購入した。既に文庫本で20年前に出版されていたなんてインターネットの無い当時は気付かなかったのだ。

ただ、この1冊のボリュームはすごかった。2ヶ月あっても読みきれないくらい。いや、読みきれなかった。その後の自分の思想に影響を与えた本だと思う。

「ワーキングプア 日本を蝕む病」
NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班
2007年6月11日
ポプラ社

続編となる「ワーキングプア 解決への道」から先に読み始めたのだが、読めば読むほど暗い気持ちになる。具体的な解決策はまだ分かっていない。多くの人が知らず知らずに、この本に書かれている立場になりつつあるのが実感できる。普通の会社員、学生、高齢者も若者も、自分は大丈夫と思いつつ、いつの間にか、あるいはある日突然(家族の死や失職のために)ワーキングプアになる。
この本では多くの人へのインタビューによって得られた具体的な事象が書かれているだけで、問題の解決にはなっていないのだが、読む価値はあった。
帰還せず-
残留日本兵60年目の証言

青沼陽一郎
新潮社
2006年7月30日
「もの食う人びと」 辺見庸
1994/6/8、共同通信社
東西対立が消えたが混沌とする世界。「食う」ことを通じて見る世界の人々。

バングラデシュ、ミンダナオ、ユーゴ、ソマリア、チェルノブイリ、ウラジオストック、韓国などで、その地域の人々と同じものを食べて、この時代(1993-94)の世界を記録する。