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越境~北朝鮮から売られてきた花嫁
新井貴/著
2000年6月

著者は仕事で訪れた北京で、日本語を勉強している女性と出会う。その女性の友達に、「北朝鮮から逃亡してきた日本人女性の子供」がいると言う。その女性は嫁不足の中国の田舎で中国人男性の嫁になり、更に理解の有る(?)中国人夫は、その女性の母親である"日本人"も北朝鮮から連れ出して、今は義理の親子3人で幸せに(?)暮らしていると言う。

日本人女性の子供なら日本人なのではないのか。そもそも北朝鮮に住む日本人??と謎は深まるが、その謎は、著者がその女性と対面することによってすべて明らかになる。

特に素晴らしいルポ、特ダネと言う程の本ではないのだろうが、こういう環境の人が居るというのを知ることは出来る。北朝鮮が"潰れる"と言われるようになって何年経つのだろうか。いつまでこの状態が続くのか分からないが、このような人は代々に渡って苦しんでいるのだ。

ちなみにこの女性(Aさん)の母親(Bさん)は、その母親(Cさん)が戦後の混乱期に朝鮮人と結婚し、北朝鮮の帰国事業にのって北朝鮮に渡ったことからこの話は始まる。よって北朝鮮で生まれたAさんは日本語を話せないし、Bさんの知る日本は子供時代の知識のまま止まっている。AさんもBさんも無国籍で、中国の公安に賄賂を払いながら中国で暮らしている。何十年も前の"失敗"のせいで問題はどんどん複雑になっていく...
もちろんこの本に解決策は書いていない。