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外食王の飢え」 城山三郎/著
1982年9月/講談社

高度成長期の熱血小説。自分は好きなのだが、現代と違う"熱い"雰囲気で最初は馴染めないかもしれない。ロイヤル(ロイヤルホストなど)の創始者が主人公。戦後の混乱時期にアメリカ軍に取り入り、万博での成功を経て、外食を"産業"と世間に認めさせる努力を描いている。

これは伝記ではなく小説なので、フィクションがほとんどと思いきや、この本を読んだ後に「私の履歴書」を読んでみたら、内容が全くと言って良いほど同じで面白かった。

この話から30年経った現在、ロイヤルホストも、そのライバルとして描かれているスカイラークもデニーズも売上の伸びは止まっている。この話が書かれた頃の読者は、その頃どんな将来像を描いていたのだろう。
もちろん産業をしての規模は拡大していて、成功には違いない。"最初に行動する人"を責めてはいけない。


これを読んでからロイヤルホストとガストに行けば、両者はなぜこんなに違うのかが分かって面白い...かもしれない。

(memo)
*ロイヤルの創始者、江頭匡一は日本経済新聞「私の履歴書」の1999年5月を担当している。2005年死去
*すかいらーくは2006年、創業者一族がMBOを行い上場廃止。