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上海タイフーン
福田靖/著
講談社
2008年8月26日



NHK 土曜ドラマ「上海タイフーン」
「失業し失恋した30歳OLが上海に移住し起業する」という,有りがちなようであまり無いような、いややはり有る(笑)、テレビドラマにぴったりのストーリー。ドラマを少しだけ観た事があり気になっていた。視聴者(30代女性)と主人公は層が一致し、さらに華流アイドルが共演。小説ではなくテレビドラマの脚本として書かれたもので、その視点で読むと確かに良く出来ている。

海外で起業する人は、日本で成功して得た資金又は投資家から集めた資金で始める人と、この話のようにゼロからスタートする人が居る。この話のなかでも書かれているが、上海に行けば成功するわけではない。変に夢や希望だけを持って行く人は弱肉強食の世界には耐えられない(日本で耐えられないのだから、中国で耐えられる可能性は低い)ことにもちゃんと触れている。

自分の身の周りに何人か上海在住経験の有る人が居る。この本の舞台である2007~2008年というのは、今思えば上海での盛り上がりがピークだった頃だ。新天地に住んでいたI君の家に遊びに行った時のことを思い出す。万博開催時(2011年)は中国全体ではまだまだ成長途上だが、上海だけだとピークとは過ぎていたように思う。そういう意味でもこのドラマはタイミングを掴んでいて、その雰囲気をうまく描いていて面白いと思う。この脚本家の上海滞在はわずか6日。さすが。