1店員・店則の最近のブログ記事

外食王の飢え」 城山三郎/著
1982年9月/講談社

高度成長期の熱血小説。自分は好きなのだが、現代と違う"熱い"雰囲気で最初は馴染めないかもしれない。ロイヤル(ロイヤルホストなど)の創始者が主人公。戦後の混乱時期にアメリカ軍に取り入り、万博での成功を経て、外食を"産業"と世間に認めさせる努力を描いている。

これは伝記ではなく小説なので、フィクションがほとんどと思いきや、この本を読んだ後に「私の履歴書」を読んでみたら、内容が全くと言って良いほど同じで面白かった。

この話から30年経った現在、ロイヤルホストも、そのライバルとして描かれているスカイラークもデニーズも売上の伸びは止まっている。この話が書かれた頃の読者は、その頃どんな将来像を描いていたのだろう。
もちろん産業をしての規模は拡大していて、成功には違いない。"最初に行動する人"を責めてはいけない。


これを読んでからロイヤルホストとガストに行けば、両者はなぜこんなに違うのかが分かって面白い...かもしれない。

(memo)
*ロイヤルの創始者、江頭匡一は日本経済新聞「私の履歴書」の1999年5月を担当している。2005年死去
*すかいらーくは2006年、創業者一族がMBOを行い上場廃止。
成功者の告白
~5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語~
神田昌典/著
2004年1月26日
講談社

起業の仕方を解説するマニュアル本(←面白くない)は多いが、起業後の具体的なアドバイスを 書いた本は少ない。業種によってアドバイス内容は異なるだろうから当然だが。

この本は起業し成功することによって起こる様々な悪い出来事を乗り越えるにはどうしたら良いかを考えさせるコーチング本。この本ではその悪い出来事を"地雷"という言葉で表している。地雷を無くすことは出来ないが、それを避ける方法、もしその地雷を踏んだ場合の対処法に触れている。このような地雷が有ることを前もって知っていると心構えも変わるだろう。きっと。
ビジネス書なのだがタイトルに有るとおり"物語"形式で分かりやすい。"起業"とは関係の無いと思っている人が読んでも共感する部分は有ると思う

独立した者、既に経験した者が読むと唸らざるを得ない。"用賀図書館"にあったのだが、この本は誰の寄贈なのだろうか...
初版は2004年と有る。その頃の自分がこの本を読んでいたら、今の自分は少し違ったかもしれない。胸が苦しい。