本の虫

大学3年初夏。三条の居酒屋で飲んだ後に大阪に帰る電車がなくなり、飲み会で知り合ったばかりの大学生の部屋に泊めてもらうことにした。鹿ケ谷に住む真面目そうな、でも快活な、自分より一学年下と言うが自分よりも大人びている彼の勧めに遠慮なく従った。

 歩いてたどり着いたマンションの彼の部屋には、壁一面の本棚に膨大な量の書籍が並んでいた。「すごいな、これだけ読むのどれくらいかかった?」という問いに「京都に来てからだから1年くらいかな?」と答える。詳しく覚えていないが政治・社会関係の本が多かったように思う。新刊で買っていれば結構な金額もかかるはず。
まともな(?)学生というのはこれだけの本を読むのか、これだけの知識を彼は身に付けているのかと、小説などしか読まない自分は感心した。

 その後、彼とは何度か飲み会などで会ったが、徐々に疎遠になり(もちろん避けているわけではない)、卒業後は恐らく一度も会っていないのだが、自分の"無知の知"に気付かせてくれた彼の事は忘れていない。
 引越しの時に整理した絵葉書箱に、彼からの絵葉書があった。彼は今、京都大学法学部の准教授。朝日新聞の書評欄でノンフィクションや歴史欄を担当している(た)。学生時代の彼の几帳面な字を見て、「やはり」と思う。

 彼の同期に万城目学や宇治原史規が居る。「鴨川ホルモー」を観て、あぁみんなこの人達はこんな環境に居たんだなと、(部外者なのに)懐かしく思った。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.nakanishi-keiichi.com/mt/mt-tb.cgi/1944

コメントする

最近のブログ記事

テックンとパトリシアの結婚パーティ
のみまくり…
ゲストハウス好きな人達と花見
雨で花見は中止で nuiでお茶(と言いつ…
バックパックを譲る
(English ver is bel…