H旅館Cの最近のブログ記事

薩摩硫黄島の宿泊施設は民宿しかない。三島村の公式サイトに掲載されていた民宿は5軒。民宿名と電話番号しか情報は無いので、比較のしようが無い。価格もどこもほぼ同じ金額(1泊2食6000円)のようだ。
お勧めの宿でも有るだろうかとネットで検索するが、あまり参考となる記事が見当たらない。適当に電話をして最初に繋がった「民宿カジュマル」に泊まる事にした。
予約をしたのは宿泊する前日。金曜日の午後。島には店などが無いだろうから、食材の仕入れなどを考えるとギリギリだったかもしれない(三島村のサイトにも、必ず事前に予約するように書いてあった)。



島に着いて船を下りて、荷降ろしの様子の写真を撮り、さて宿はどこだろうかと考えながら集落へ歩こうとした途端、ワゴン車がすぐ傍に止まって運転席のおばさんが声をかけた。「兄ちゃん、昨日電話した人?」
「あ、そうです。カジュマルさんですか?」
確かにこの船でやってきた男一人の観光客というのは自分だけかもしれない。車で宿まで送ってもらう。と言っても人口120人の小さな集落、港から1分ほどで民宿カジュマル荘に到着したのだった。 


部屋数は6部屋ほど。詰め込めば結構泊まれそうな大きさ。一番奥の部屋に。
テレビとエアコンだけの8畳間だった。(いや、テレビとエアコンがあれば十分だが)。
この日の客は自分だけ。夕食は7時にと伝えて、荷物を部屋に置いて島内探検散策に出かける事にした。


宿を出たところで野生のクジャクと遭遇。この後にも何回か見かけたが、普通の道路をクジャクが野放図に歩いている。かなりシュールだ。



島内を6時間歩きまわって(本当に歩いていた)、疲れ果てて夕方7時に宿に戻る。食事が座敷の部屋に用意されていた。

おばさんが港の堤防で釣ってきたところというイシグロの刺身と揚げもの、カサゴの焼いたもの、これも昼間に山から採ってきたという大名竹を焼いたものと煮たもの。久しぶりに歩いたのと昼に食事をしなかったのでお腹を減らしていたのだが、これをおかずにご飯、味噌汁などで十分満足できた。サラダの野菜や調味料を除いて、すべて島でとれる食材。



「この竹の子はえぐみが無いですね、焼いただけなのに普通に食べられる」と言ったら、おばさんは「そりゃ当然だよ、この竹の子は島の特産で。大名竹は竹の子の王様だよ」と言う。船の中で隣の竹島の竹林の一口オーナーを募集するポスターを見たのだが、この硫黄島でも取れるという。昼間に俊寛堂の近くでもたくさん竹の子が生えているのを見た。その時は「細い竹の子だ」と思い気にとめなかったのだが、ここの竹はそういうものらしい。"大名竹の竹の子"はかなりの高級品とのこと。シーズンになると東京へ運ばれて料亭向に売られているという(話半分に聞いたが本当だった)。生産量が限られるから流通しないのではなく、良さが分かる人に高値で売られているという事は、本当に品質が良いのだろう。



夜はエアコンをつけた。クジャクの鳴き声だけが響いている(これまでクジャクの鳴き声なんて知らなかった)。夜半に急に大雨になった。南国の夜は、昼間の疲れのおかげで気持ちよく眠れた。



朝食のときに、壁にかけてあるサインに気付いた。「へー、桂三枝さんがこんな離島まで(そしてこの民宿にまで)来たんだ(先月の"私の履歴書"が桂三枝だったので気になったので)」と言うと、「そうよ、結構有名人が来るのよ」とのこと。そう思って壁に有る写真を見るとホンジャマカの石塚だ(これは別に驚かない)。色あせた写真は椎名誠とこのおばさんが宿の前で一緒に写っているもの。こういう人はこういう所が好きだろうなぁと思ったら、石原慎太郎も作家の頃に硫黄島まで来ていたと言う。

これが伊豆や北陸の温泉とかなら全く驚かない。でも鹿児島の離島までわざわざ来ているのだ。夕方に港でのおばあさんやNHKの人との立ち話でも話したが、この島には"プロ"や"マニア"の人達を惹きつけるものが有るのかもしれない。

中山道奈良井宿にあるの民宿「しまだ」。1泊2食で7500円。(一人でも宿泊可能)


奈良井宿の観光に要する時間はせいぜい数時間なので、奈良井宿を訪れる人は日帰りがほとんどだ。JRで気軽に来れる中京圏からの観光客で昼間は賑わうが、日が暮れると急に静かになる。江戸時代から変わらぬ雰囲気を味わうには夜がぴったりだと思い、宿場町内で泊まる事にした。

東京から奈良井へ向かう車内でiphoneを使って宿を探す。宿泊当日の電話予約、一人でも泊まれる宿という条件で見つけたのが「しまだ」だった。

奈良井宿の宿場町は、駅からでも、国道20号線からも徒歩数分のところに有る。東京・名古屋からJRでも、車でも、高速バスでも意外と簡単に行くことが出来る。中山道の宿場町というと妻籠や馬篭が有名だが、奈良井宿も江戸時代の街並みをそのまま残しており、なかなか良い街だと思う。現在も旧市街地に住民が暮らしているというのも良い。

宿に入ったのは18時。ちょうど夕食ができたということですぐ出してもらう。鮎の塩焼き、馬刺し、牛すき焼き、山菜数種など十分な量。江戸時代に建てられた母屋の座敷でゆっくりと食事をする。


夕食後に宿場町を歩く。非常に静か。ただ、建物内に人が居る気配は有る。江戸時代、山を越えて暗くなってから宿場町に入った旅人は行灯の灯を見て一息ついたことだろう。

夜はかなり深い眠りについた。朝は早く目覚めて外にでた。観光客がまだ来ていない宿場町を独り占めすることが出来た。
天井の明り取り窓を見上げて。
奈良井には華美な建物は無いが、立派な木を使用したしっかりとした建物が多い。
周囲には杉の木はふんだんに有るが、江戸時代は天領、現在も国有林が多く、"特産品"である杉は大切に育てられている。
 -久米島の民宿「糸数」。

久米島には港近くと、イーフビーチ周辺に多くの民宿が有る。"はての浜"に近いイーフビーチ近くに泊まる人が多いが、朝の船で帰ることも有り、港近くの具志川村の民宿に泊まることにした。交通の便がよいからホテル・民宿数件有るが紹介ページで異彩を放っていたのがここ「糸数」だ

1泊2食で3500円、この値段なのに食事は充実していて、気に入られたら(?)ビールや泡盛が飲み放題。運が良ければイセエビまで出るという。これは非常に(気に入られるかどうか)気になったので泊まってみた。

10月の平日ということも有り、宿泊客は自分ひとり。かと思ったら長期滞在と言うより住み着いている人が居ると言う。この人は食事無しの素泊まりで、姿を見かけることは無かった。

一日前までは大阪から来た修学旅行の高校生が泊まっていたと言う。もちろんここだけで収容できる人数ではなく、島中のホテル・民宿に別れて泊まる。滞在中は観光だけでなく、島の一般家庭で一日過ごすのだが、これが都会の高校生に大人気との事。最初は嫌がっていた高校生も帰りには名残惜しくなり泣く子も居るという人気プログラムのようだ。

夕食は19時から。自分と宿のオーナーとおばあの3人で食卓を囲む。非常にリラックスした雰囲気。食事は作りたて、写真では家庭料理っぽいということしか伝わらないが、美味しいものだった。イセエビは出なかったが、泡盛は飲み放題だった(笑)。

夕食



朝食


翌朝は船が出る時間に港まで車で送ってもらった。歩くと10分くらいはかかるので助かる。港では大阪に帰る修学旅行の高校生で一杯だったのだが、彼の顔をみてみんなが手を振っていた。久米島での3日間が楽しかったのだろう。素朴なふれあいの有る離島での暮らしを味わうのならばこの民宿は良いと思う。久米島は"離島"というには大きいのだが。(この宿は"リゾート"でもないし...)

世界遺産の街の麗江も、旧市街地から出た新市街地には「飯店」「賓館」(ホテル)がたくさん有るが、やはり旧市街地、古城地域内の「客桟」(民宿/旅館)に泊まるのが良い。
1.2泊目は川沿いの宿、3泊目は古城中心地の四合院づくりの宿に泊まる。どちらも一部屋で80元。

世界遺産の建物とはいえ、建物内部は改造されており、きれいなシャワー、トイレ付、でベット。火事になると大変なのでストーブは禁止されているとのことで、電気毛布。不便は感じられない。中国の安っぽいビルのホテルに泊まるよりもこっちの方が明らかに良い。なぜわざわざこんな小さな宿に泊まるのかと中国人は思うのかもしれないが。日本でも30年前はこういう感覚を持った人が多かった。

夕食はこんな時間でも営業しているカフェのようなところで。納西巴巴(ナシ族のパンケーキ)6元、大理ビール5元、麗江炒飯5元。観光地価格、ちょっと値段高めか。麗江炒飯の特徴分からず。普通のチャーハン。

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