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開聞駅で自転車を柱に括り付けていると、駅のベンチに小さなバックパックが置いてあることに気付く。開聞駅は無人、ホームが一面あるだけの小さな駅。不思議に思い眺めていると、暗闇の中から男の人が姿を現した。

あわてて会釈をすると、相手の方から話しかけてきてくれた。
北海道から徒歩で日本縦断してきて2ヶ月、前日にやっと九州最南端の佐多岬にたどり着き、今日はとりあえず開聞岳に登ろうと来てみたが夜になったので、今日はこの駅のホームで寝るという。

あまりにも唐突な話に驚きつつも、こっちもまぁ良く似た事をしている身分。列車が来るまでの1時間、旅話をして時間を過ごす。向こうは、僕が週末に飛行機に乗ってやって来ていることに驚いていたが...
いや、あなたには負けます。ここに書くには少し憚れる、なかなかの変人ぶり。
こういう出会いが有るので旅は止められない。

大雨。朝10時過ぎまで温泉で休むが、雨が止む気配なし。
合羽を買って、自転車旅を再開すると、しばらくして雨は上がった。
吹上浜は人影全く無し。

加世田から坊津を目指すことにして山越え。標高500m以上まで上る。信じられんつらさ。坊津を経由せずに国道を枕崎に抜けることも出来たが、ここまで来て坊津に行かねば後悔しただろう。

坊津は何も無かった...日本三津として栄えた湊の面影はじっくり探さないと気付かない。
中国からたどり着いた鑑真はどう思ったのだろうか。

疲れ果てて道端でおにぎりを食べていると、おばあさん話しかけてくる。日本語とは思えないほど言葉が違い、全く理解できない。アクセントは日本の田舎のまさしくそれなのだが。単語からして違う。こっちが言う事は理解出来るようで、話した内容に言葉を返してくれるのだが、それも何を言っているのかが分からない...

その後も数十mの高さの坂を何個も越え、枕崎に17時着。下り坂は一瞬だった。枕崎は田舎とは言え、漁業で栄えた薩摩半島の唯一の都市。国道沿いに店舗も有るが、時間の余裕が無く通り過ぎる。

目標の指宿まではたどり着けず。適当な大きさの駅(自転車置き場が有る駅)を探して数時間。ようやく開聞駅に到着したのは20時。真っ暗だった。

この旅で千葉を出てから初めて、(頭につける)ヘッドライトを使用。それくらい真っ暗だった。道を踏み外して南シナ海の藻屑となるわけには行かないので。

午前の便で鹿児島空港。さらにバスで1時間、昼過ぎに川内駅到着。
2ヶ月ぶりに自転車と再会...鍵を間違えて持ってきたことに気付く。
柱にくくり付けてあるので自転車を動かすことができず、自転車屋に来てもらう。切断+出張費1000円。ついでに店まで行き、2ヶ月間のサビを落とし、空気を入れてもらい出発。

駅前にふらっと入った食堂で昼食。
刺身盛り合わせと、鯛の塩焼き1匹、貝汁の定食で750円。
海に近い田舎は良い。


自転車道が整備されており快適。田圃の中や、松林をぐんぐん進む自転車道を走っている時、この自転車道もしや廃線跡では、と気付く。ジャイアンの家のような小さな雑貨屋で「しろくま」を買った時に聞いてみると予想通り「南薩鉄道」の跡だという。

その後は走るのが楽しくなるが、出発が遅かったため1日目の走行距離60kmほど。天気は曇りがちで暑くは無く、自転車にはありがたかった。


吹上温泉にて泊。何年も昔にドライブに吹上浜に来た時は、海に近いバンガローだったが、今回は山間の温泉宿。元は湯治する人が多かったようで、宿では食事をだしていないということで、素泊まり。3800円で新築の6畳間が2部屋。贅沢。清潔で問題無し。

西郷隆盛も維新後にここに来て、4ヶ月滞在したという。なんてのどかな時代だ。現代の大臣が冬の間ずっと温泉で仕事したら、思いっきり非難されるだろう・・・


近くのスーパーで買って来た食材で夕食。鶏は刺身やたたきが一般的のようでいろんな部位が売っている。面白くて買いすぎた。鶏の刺身、きびなごの刺身、さつまあげを肴に、焼酎。
温泉の後に酒で、疲れていることも有り早く眠る。

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