出発まで(自家用車でユーラシア横断)

ロカ岬での結婚式
学生時代からの知人、kyoがポルトガルのロカ岬で結婚することになった。結婚相手はフラメンコを踊るという。ラテンの血を引くkyoらしい相手で面白い。

kyoと初めて会ったのは95年の5月、ソウルの有名安宿テゥォン旅館でだった。同じ年の9月、同じ場所でまた再開するという不思議な縁でそれからのつきあいだ。kyoもマイナーな地に行きたい、人と違うことをしたいという性格で、安宿での不思議な雰囲気・時間の流れを気に入り海外旅行の楽しさに気付いたばかりの僕には、kyoとの会話は非常に刺激的だった。 kyoは既にそのとき南米を目指していた。僕もkyoもそれから数年間はアジアの魅力にはまることになるのだが、kyoはその先を目指していたようだ。ユーラシアを3回横断しその後イギリス留学したkyoは、今までの旅のまとめとして、そしてこれからの人生(南米への飛躍??)のスタートとしてふさわしい場所として、ユーラシア大陸の西端ロカ岬を選んだ。滅多に無いイベント、こんな立ち会うことができるのは幸せだ。式の話を聞いたときすぐにすぐ思った。ぜひ参加したい。

ところで僕の方は?学生時代から休みを見つけては(と言うより、休みを作っては)、短い旅を繰り返してきた。意識したわけではないがアジア、ヨーロッパを周った。大学を卒業後、短い会社人生活の後、小さな店を始めた。店は軌道に乗りはじめ一緒に働いてくれる人も増えてきた。 で、今の目標は何だろう?店を大きくすること? そして今回ポルトガルまで行く方法について考えた。kyoだったらどうするだろう。知人のイランでの結婚式にはサッカーボールを蹴りながら(?)行った奴だ。他の人とは違うこと、既成観念にとらわれないこと... kyoが今まで訪れた場所をからめるのはどうだろう。ソウル、未だにkyo以外で行った人を知らないラオス~ベトナムルート、だるだるだーるのインド、思い入れの地イラン、色々と地名が挙がったが決まらない。ロカ岬へ船で上陸するというのも面白いし、アメリカから船なんて案も知人との会話から出たが現実的には無理。 そんな時に思い出したのがクロアチアで出会ったフツーの主婦(自称)みっきだ。ハーレーでロシアを横断してきたという。出会った時は正直なところ実感が沸かなかったのだが今考えればすごい。 自分のバイクで国境を越えてきたというが手続きetcはどうやるのだろう。 今まで確かに色々な国へ行ったがすべて交通機関を利用した(当たり前か)。 自らの力で行ったのは、徒歩で越えたシンガポール~ジョホールバルの国境くらいではないか。 こんなことを考えているとなんとかして車で行きたくなった。 僕は一般に言われる冒険家ではないし、体力に自信があるわけではないので人力(徒歩・自転車・手漕ぎ・・)でヨーロッパへ行くのはちと無理だ。 自慢じゃないがバイクに一度も乗ったことは無い。でも車なら何とかなるのじゃないのかと思えてきた...

旅のルート
車で行くことには決めたが、ルート選びは迷った。決めたところで旅行中の思いつき(?)などでルートは変わるのだろうけど。

一番最初に考えたのは中国に入り、新疆からパキスタンへ北部から入りイラン、トルコを経てヨーロッパに抜けるルート。これなら中国からパキスタンは6年前バスで走ったことが有るので大まかな雰囲気はつかんでいる。道は有るしシルクロードのオアシスに沿って走る。うん、楽しそう。イランやトルコはガソリンも安く、道は完璧に舗装もされてるらしい。
しかしこのルートはあきらめた。最初の国、中国に車を持っていくのに非常に金がかかるらしい。中国の国内産業保護の為に一台100万円以上の関税を払わなければならないとのこと。ちと高すぎないか?在日中国大使館に電話をしたら、「あーよくわかりません。そんな人(車を持って行く人)知らないです・」とのこと。ちなみに日本人は去年から短期滞在にはビザが不要になったが自動車を運転する場合にはビザが必要とのことだが領事部員すら知らなかった。そんなものなのか?さらに中国はジュネーブ条約未加入で国際免許証が使用できない。中国で免許試験(もちろん中国語)に通らなければならないらしい。そんなの無理じゃないか!(実技は免除してくれるそうな。笑)

そんなわけで中国はあきらめ、次に身近な国ロシアに行くことにした。
ちなみに韓国は日本車の持込も可能で運転も認められているのだが、どちらにせよその場合は次にロシアに向かわねばならない。束草~ザルビノなんてフェリーが見つかった。なかなか面白いルートだ。日程に余裕があればぜひ利用したいのだが、今回は日程の問題がありパス。北朝鮮・中国・ロシア3カ国の国境に韓国籍の船で上陸し白頭山を眺めるなんて考えただけでワクワクするのだが...

ロシアへの民間貨客船は「富山県の伏木からウラジオストクに向かう航路」と「稚内からサハリン」へ向かう2路線がある。どちらもJTB時刻表に乗ってるようなメジャーな路線だがどこか馴染みが無い。はフツーに切符を買うだけで行けるのかどうかも自信が無い。元共産国というだけでどこか怖い。いや今まで共産国には何カ国も行ってるんだけど「ロシア」のイメージはやはり悪い。
でも選択肢はもう残されていない。車を自走してヨーロッパへ行くにはシベリアを越えていくしか道は無いのだ。

シベリアを越えさえすればあとはなんとかなるだろう。北欧を回っても良いし、ウクライナから中欧へ入るのもマイナーっぽくて良い。普通ならポーランドからドイツかチェコへ行くのかなぁ。時間が有ればカザフやウズベクを通って行ければ最高だ。モンゴルのシバリエに会ってもよい。

とりあえずのルートは決まった(かなり適当だが)。kyoの結婚式は9月26日。それまでにロカ岬につかなくてはならないのだ。あと2ヶ月しかない。早く速く動かなくては。いつもの旅行みたいに出発3日前に思いつきで決めるわけには行かないのだ。

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