2010年9月アーカイブ

いつものことだが、帰国日はどたばた。
飛行機の出る2時間前に宿を出て、龍陽路駅(リニアの始発駅)までタクシー。
黄浦江を渡るがそんなに距離が無いのか、タクシー代は20元。
リニアは50元。残念ながら時速301kmまでしか出ない列車だった(ダイヤによるが、最高速度は431km/h)が、さすが10分弱で空港に。

日本各地への便が何便か出る時刻だがそんなに混んでいない。
あぁ、間に合った!と、ANAのカウンターに駆け込む。

Zさん 「N西さま、いつもご利用ありがとうございます。少々よろしいですか?」
N西 「えぇ。あ、荷物はこれだけです。預ける荷物は有りません」
Zさん 「ありがとうございます。実は次の成田行は満席になっているのです」
N西 「そうですか」 (連休の最終日だしね)
Zさん 「ですので、N西様のお座席は無いのです」
N西 「え? 大連行のフライトが無くなったから、大連経由ではなく成田行に乗るようにって言われたから」
Zさん 「はい、ですがこの成田行のフライトも予約は入っているのですが、お座席は埋まっているのです」
N西 「オーバーブックで次の便にって言うんだったら、そう予め言ってくれれば、」
Zさん 「えぇ、そうなんです、ちょっと待ってください」
(Zさん:電話で誰かと中国語で話している)

Zさん 「ですので、N西さまは今回はビジネスクラスにお乗りください」

もう、じらさないで最初からそう言ってください。もう不安がらせないで。

今回の旅行、既に3回目のフライト変更。 「こいつは変更の融通が利くから、予約は後回しにしてもOK」とでも端末に登録されているのかしらん。

確かに普通のビジネスマンより融通が利くし、怒ったりしないから扱いやすい客なのかもしれない。

ビジネスクラスは空いていた。半分くらい。連休だし観光客ばかりでビジネスマンは居ないのかもしれない。747-300型機。あら?欧米路線専用じゃないんだ!?

昼間っからシャンパン、つまみは「アラレ」。
機内今回の機内食、メニューは素っ気無いが、ボリュームはそれなりに。
「鯛の日本酒蒸し、あんかけ」「松茸ご飯」。赤出汁の味噌汁に涙が出る。
朝食の肉まん(1元)も美味しかったが、日本食もまたうれしい。
ANAに乗ったら、ドリンクはビールではなく、かぼすジュース(これはエコノミークラスでも出るが)。

お茶をお持ちしましたと言うスチュワーデス(中国に急須で緑茶を淹れられるとうれしい)、「南極料理人」を観て涙を流しているのを見られる。
「これ美味しいんです」と応えると、「食事をお召し上がりになられないお客様が居られましたので」と、笑いながら、もう片方のメイン「フィレステーキ」を持ってきてくれた(笑)。
ビジネスクラスで機内食をおかわりをする35歳男独身。そういオーラを出しているのか。
いや、「こいつはサービスを受けたらちゃんと喜ぶやつだ」と思われているのだ(プラス思考で)。

最後の最後まで充実した、だけどあっという間の短い旅だった。
夕食は新天地で。
池さんとskyさん、そして万博の日本館で働く鈴木さん(仮名)と。

店は鈴木さんの紹介で「采蝶軒 ZEN」。広東料理。
欧米など海外(日本でも大丸東京店にカフェが)に店が有るそうだ。

  • 采蝶軒 ZEN 新天地店 (シャンハイナビ)
    何かと名前をよく聞くこちらのお店、人気なのは新天地にあるオシャレで美味しい広東料理だから?と思っていたんですが、実は理由はそれだけではないんです。1980年に前身となる・・・
  • 蝶軒 ZEN 新天地店 (エクスプロア上海
    「国際美食案内」に世界十大レストランと評判された国際餐飲集団公司―采蝶軒が中国大陸で構えた初めての支店です。店に入ると、白い壁、黒い床、ハスの花型の灯りなど仏教的なデザインでシックで落ち着いた感じの店内・・・

4人も居れば一通り頼める。中華はやはり人数が居ないと。
携帯電話のカメラで写真映りが今一なので、写真は上記のリンク先の紹介ページを。
どれも美味しくいただく。
海老が大きくプリプリ、東波肉もかなり食べる。
5枚目のブロッコリーの料理のソースはカニ味噌をつかったもの。

ビールなどを含めて一人当たり160元(2000円)くらい。
瑞金賓館がイギリス様式でなかなか良い雰囲気だったことも有り、次もまた旧邸宅ホテルに行くことに。

次の「東湖賓館」は同じ時代だが、イギリス人ではなく中国人の建てたもの。そしてその中国人というのは上海マフィアのトップ杜月笙と聞けば、もう行くしかない。全く裏社会とは関係のない一市民が行商人からスタートしてマフィアのボスにまでのし上がるには本人の才覚・力だけでなく、運、そしてその時の歴史のいたずらが無くてはならないだろう。

イギリス・フランス・ロシア・アメリカ・日本などの列強諸国、そして中国国内の各派閥、共産党と国民党だけではない、たくさんの裏組織が上海の中で勢力争いをしている中で生き延びるには、その各国ともちろん中国国内事情に通じていなければならない。

その彼の邸宅だ。期待をしてタクシーで向かった。


杜月笙は、上海事変後に日本軍の勢力に押されて、香港に脱出する。この建物も交通銀行(現在の中国五大銀行の一つ)となる。太平洋戦争中はアメリカ領事館として使われた。

戦争後に共産党が上海に入ってからは上海市政府の招待所となる。そして1982年、一般人でも泊まれるホテルとして開放された。

ホテルは一般道路を挟んで二つに分かれている。まずは本館の方に向かう。ちょうどリムジンが誰かを下ろして












 

 



ジェスフィールド76号(極司非爾路76號)」とは、日中戦争の際に日本軍が上海に作った特務組織。対立する中国国民党・重慶政府打破のためのスパイ組織なのだが、構成員は中国人(ほぼ全員が戦後、漢奸として処刑された)。日本軍から資金を得て、抗日運動員を次々と暗殺した。

対立する中国国民党のスパイ組織「藍衣社」「CC団」との抗争は日常茶飯事。一応"闇の組織"なのだが、日本陸軍の後ろ盾もあり市内で銃撃戦も遠慮せずに上海市内でかなり派手に暴れまくったこともあり、とばっちりを受けた市民の犠牲者も数知れず←"多い"という意味ではなく、闇に葬られるために資料がないという意味)。当時の上海市民は係わり合いを持たないようにしていたという。

そもそも組織名である「ジェスフィールド76号」というのはそこに本拠地があったからで、所在地が名前になるなんて、誰でも知っているという時点で"裏組織"とは言えないのでは...とも思う。

この組織が一躍有名になったのは映画「ラストコーション」が公開されたからだ。中国の一少女が愛国に目覚め、この組織のトップを暗殺するために二重スパイとして潜り込むというストーリーなのだが、これがこのジェスフィールド76号と、その指揮者である丁黙邨がモデルと思われるからだ。

ラストコーション以外にも「夢顔さんによろしく」などの小説やルポに、抗日運動や日中和平運動を妨害する組織としてよく登場する。第二次世界大戦中も各国の租界があった為に、日本人・中国人だけではなく欧米各国、ユダヤ人が混住していた上海の裏の顔として、これまで気になっていた。
いったいどんな所か観てみたいではないか。

極司非爾路76号 と番地まで分かっているのだから簡単に行けるかと思いきや、解放後に通りの名前は改称されていた。まぁこんな名前が今の中国に有るわけが無い、当然だ。
さてどうするべきか...と考えるまでも無く、ネットで検索したらすぐに見つかった。現在は「万航渡路」という名前になっていた。


空港から地下鉄で1時間以上、地下鉄の「静安寺」駅で下車。北西に向かっててくてく歩く。万博期間中ともあって、街中いたるところにボランティアの腕章をつけた人が居る。交差点で「万航渡路435号(ジェスフィールド76号)はどこ?」とでも聞くと、みな我先に教えてくれる。そこに何が有るのか知っている人は居なかったが...
着いてみると、いたって普通の雑居ビル。

1階はレストラン。食事の時間帯ではないので営業はしていない。

店の名前は「紅い土地」。なんという皮肉だ。ここは戦争中は日本協力者、漢奸の本拠地で共産党(赤)の敵だったのに。

横に門が有ったので入ってみる。美術学校と書いてあるのだが...

門番が居る。全く言葉が通じないのだが「入りたいのだ」と伝えると「まぁよう分からんが入って良いよ」ということ(たぶん)なので、遠慮せずに中に。

中は明るい学校...放課後で生徒が遊んでいる。

ここが「中に連れ込まれたらいけて出られることは無いと」言われた暗殺組織の本拠地だったことをみんな知っているのだろうか。

あまりにも何も観るべきものが無く落胆して外に出る。

現在の万航渡路。

租界時代の建物も有り、落ち着いた地域。

一つ目の訪問地は失敗だった。まぁこれもまた経験、次の箇所に。

 

 

 

 

次は日本軍とは全く関係なく、イギリス租界の中心の曰有る洋館にバスで移動。
目的地にちょうどよいバス停にうまく行けず、瑞金南路のバス停から1kmほど瑞金路を北上。並木の有る雰囲気の良い通りだ。

小さな古い洋館や最近建替えられたような雑居ビル、大きな病院(瑞金医院)を過ぎると左側に長い壁。
目指す「瑞金賓館」はすぐ分かった。中国にありがちな下手な装飾などない、立派な洋館だ。

【瑞金賓館の歴史】
上海開港から20年、上海に来たイギリス人モリスは不動産投資で大きな利益を上げ、邸宅を構える(現在の1号館)。イギリス様式の広大な庭園、建物内装は彫刻、シャンデリアなどには金を惜しまず豪華な屋敷となる。この周りにも次々と新しい建物を建て増している(現在の2号館)。

上海の情勢は風雲急をとげ、モリスはいくつかの建物を三井に売却する。「三井花園」と呼ばれ、社交界の中心として使用された(4号館など)。
第二次世界大戦中は魑魅魍魎がひしめく世界となった(と思う、たぶん)。

日本が戦争に負けて、日本人が撤退すると国民党がすぐに接収する。首道者たちの上海での住まいとして使用された。外国賓客をもてなすための建物として使用され、毎晩パーティが行われた。

国民党が撤退した後はもちろん共産党が進出。文化大革命中はいったいどうなったのか想像も付かないのだが、こうして残っているということは、ここは共産党のトップが使う建物として別格の扱いだったのだろう。

そして対外開放の時代、今はホテルとして民間に開放されている。



で、宿泊者でもないのだが、興味本位でホテル探索に入った。

ロビーのカフェでチーズケーキと紅茶で一服。

味やサービスは残念ながら...親切で愛想は良いのだが、高級ホテルといったイメージのサービスとは言えず...客も明らかに時間つぶしの上級公務員?それも制服着て堂々と...

別館のレストランに行ったら違うのかな。

実際に利用した人のブログが参考になると思う。
安宿も、最近出来た外資系の高級ホテルも良いけれど、こういうクラシックホテルに泊まりたい。

万博期間中でも1室18000円くらいです。

この建物の歴史を考えれば無理な金額ではないのでは。

 

瑞金賓館のガーデンに囲まれたインド料理店は、他にはないカジュアル&リラックス感が楽しめる穴場的レストラン

 

http://bjhimatsubushi.blog29.fc2.com/blog-entry-82.html


 定刻に関西空港到着。この時間(22:30)でもまだまだ到着便はあるようで、そんなに寂しいと言うわけでもない。 国際線はまだこれから出発便(タイ航空のバンコク行、ドーハ行カタール航空など)もあり、 まだ人もたくさん居た....のだが、24時をまわるとさすがに静かになる。

 

最終列車出発した、関西空港駅。

「最終ですよー、乗る人居ませんかー」と呼びかける駅員。




ファーストキッチンで夜食。
もちろんバークレーバウチャーを使って。
ファーストキッチンでパスタ食べるの初めてだ。



自分が大学2年の秋に関西空港が開港した。そのときは24時間開いている空港ということで結構大きな話題になった。「関西空港での野宿をして外国人バックパッカーと遊ぼう」という勝手企画で、深夜に関西空港に行ったのを思い出す。だが24時間建物は開いているとは言っても、深夜は1階のローソン以外すべての店は閉まり、そして肝心の野宿をしている外国人旅行者なんてほとんど居らずヒマだったのを覚えている(ただ数人は居て、1階のベンチにみんな追いやられていた)。

 

15年ぶりに来てみるとホテルも出来た事も有り、深夜でも人影は有る。1階のローソンは繁盛していたし(賃料がいくらか知らないので利益が出ているのかどうかは分からない)、ホテルの方にもローソンの新店が出来ていた。レンタカー屋も24時間営業している。

...と言うかもう15年も経つのか...

あの時は空港からヒッチハイクで帰った。「今、日本に帰ってきたところなんですよー」とか言いながら知らない人に声をかけて。帰国したところだという設定なのに荷物持ってないのに。今はもうあんな勇気は持っていない。




きっと誰も来ないんだし、一部でも電気を消したほうが良いんじゃないか。
もったいなく感じるのだが。



レストラン街になんと「松屋」が有った。空港内で牛丼チェーン。ここまで敷居が低くなったのか。値段も【牛めし250円】と市内の価格と変わらない。

深夜1時で、ほぼ満席。空港内で働いている人も旅行者も、若い女性から年配の人まで。

今後、関西空港には格安航空会社がどんどん乗り入れるだろうし、周りの店はやはり割高なのでかなり需要は有るかと思う。「飛行機に乗る人は贅沢」という時代は変わろうとしている。 




朝までベンチで寝るつもりだったのだが、なんと空港内にネットカフェが有るのを知り、つい利用してしまう。24時間営業で、シャワーや、和室、8人まで利用できるシアタールームまである。漫画は普通のコミックだけでなく、アメリカンコミックまで有る。まぁスペースの関係で数はそんなに多くは無いんだけど。

6時間2600円、しかし高いなぁ...

その辺のベンチで横になればよかったかもしれない。床にダンボールを引いて寝ても良かったな。2600円の元を取ろうと、メール書いたり、ネットをして朝まで過ごした。


羽田空港に向かう途中、せっかく都心を通るのだから新橋を視察でもと思ったが、地下鉄を乗り過ごしというあるまじきミスのせいでパス。竹橋駅から羽田空港への最短経路は?」と考えても瞬時には計算できず苦労する。普段使わない区間は難しい。


羽田空港ではチェックインカウンターではなく、発券カウンターへ。
復路の予約便がフライトキャンセルになったので航空券を発行しなおして、新しいものを渡してくれるとのことなので。
カウンター:「本日はどちらまで?」
自分:「"今日"は関西までですが、明日朝に上海まで」
カ:「航空券はどちらまで?」
自: 「既に発券しているのですが、帰りの"上海から大連"のフライトが無くなったと電話があり、新しい航空券を今日もらえると聞いたのですが」
カ:「新しい航空券というのは上海から大連のものということですか?」
自:「いえ往復でです。復路は上海から大連・福岡・小松経由の羽田行だったのですが、上海~大連がなくなったので直行便に変更になったと」
カ:「直行と言うと、上海から関西に?」
自:「いえ、往路は関西経由ですが、復路は福岡・小松経由でした」
カ:「では、お帰りは上海から福岡になったのですか?」
自:「いえ、帰りは上海から羽田の便に...」
カ:「でしたら国際線の発券カウンターにお願いします。ここは国内線ですから」
自:「それは分かってます、でも今日搭乗するのは羽田から関西なのですから、国内線カウンターで搭乗手続きするべきなのでは」
カ:端末を見る (トレーナーが後ろから覗いている)
カ:「あ、N西さまですね、確かに承っています、ホントだ、新しい航空券が出ているようです。」
カ:「国際線の発券係まで私が受取に行ってきますので少々お待ちください」と言って走っていく。


...ということで、ANA1421便(20:10発)には間に合わなさそうなので、関西行の便が変更に。
次のANA952便(21:00)ではなく、最終のSFJ29便(21:45発/ANA3829便コードシェア)にしてもらう。
関西空港では翌朝まですることないし、羽田空港だと出発前ラウンジが使えるので。スターフライヤーにも一度乗ってみたいし...

ラウンジ、誰も居ない。貸切状態。
SFJ29便は羽田発の国内線の最終便なので。



いざ搭乗、経費削減(←きっと)で、
SFJはバス搭乗。
駐機ポイントへのバスからの車窓が好き。



スターフライヤーの機体
黒と白でシンプルだけど格好良い



機内誌もシンプル。



フライトマップは結構詳しいものだった。
国内線ってどこもこんなもの?
これもSFJのサービス?
シートテレビもオンデマンドで嬉しい。
いや、どこの会社も新型機はそうだろうけど、スターフライヤーはLCC(格安航空会社)だし、一応。



ヘッドレストやコンセントも全席標準装備。
格安会社なのにスゴイ。
極め付けは、隣の席が空席の場合は、背もたれが倒れて隣のシートがサイドテーブルになる!ってこと。こんなの初めて見た。



飲み物はもちろんコーヒー(黒色で統一)。砂糖はもらったけど。 コーヒーはタリーズコーヒー提供。 タリーズは宣伝になるし、航空会社は経費削減になる。
チョコレートのおまけが付きます。

某元航空会社は経費削減で飲み物減らしたけど、本来サービスが無いはずの格安航空会社の方が今はサービスが良いという本末転倒なことになっている。

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