旅の準備は現地協力者探し(下)

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Batagay空港からベルホヤンスクへの公共交通機関は見つからなかった。10年前にシベリア横断道路を走ったことが有るが、シベリアの道はトラックやバスが走れるような道ではない。 シベリア鉄道沿いの町や村は隣の街への道路事情が悪くても鉄道が有るから物流が成り立つが、今回のベルホヤンスクような街への物流がどうなっているのかは本当に謎だ。特殊な車で行けるという事は、ヤクーツクのコーディネーターが作ったプランやネットでの情報で分かっているが...
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ベルホヤンスクには1300人もの人が住んでいる。冬季は普通の車は動かなくなるとは言え、バタガイからの一本道が有る("それしか無い"という言い方もできるが)。 人が住んでいるからには何らかの移動手段が有るはずだ。距離は60km(東京から小田原くらいか)。その区間を走る車を確保するにはどうしたらよいだろうか...
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それは発想を変えると解決した。行ったことの有る人の報告や、旅行情報を探すからダメなのだ。現地の人に直接聞けば良いではないか。現地と言っても ヤクーツクではダメだ。ベルホヤンスクかバタガイの人にだ (バスも通っていない島根県の山村への行き方を、東京の人に尋ねても無駄だ)。
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facebookで Верхоянск のページにイイネを押している人にメールを送れないかと思ったが、個別の人の情報は表示されない。出身地や住所をベルホヤンスクに設定している人を検索する方法も考えたけど分からなかった。でもВерхоянскと入力したときに出てきた Верхоянский Улусというfacebookページを見たときに"これだ!"と思った。 
「Sardaana Semenovaさんは Верхоянский Улусに引っ越しました」という投稿が現れたのだ。
そこからは同様な人を見つけたり、その人の友達、友達の友達などのページを一人づつ探し、現住所や出身地をベルホヤンスクかバタガイに設定している人を見つけては、手あたり次第にロシア語&英語のメールを、50人くらいに書きまくった。
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「Верхоянская СОШ」「Батагайская-средняя-школа」という二つの学校の在校生・卒業生にたどり着けたのが大きい。その人の友達の中から探せばよいのだから。
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1日たっても誰一人からも返事は無かった。無視されたというわけではなく、そもそもfacebookを日常的に利用しているわけではないのだ。ベルホヤンスクの人がインターネットを利用しているというだけでも十分驚きなのだから。
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3日目に一人から英語のメッセージが来た。チャットで僕が 「Здравствуйте!」と書いても 「Hello!」と返ってくる。英語ができるのですねと尋ねると「私は英語教師」と。どこでかと尋ねると「in Verkhoyansk」という答えが。自分の幸運に驚いた。こんなにうまく進むとは思っていなかったからだ。
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肝心のバタガイからの移動手段だが、自分たちのヤクーツクからの飛行機の便に合わせて、この英語の先生がバタガイ空港に車を手配しておいてくれるという。代金は片道5000RUB(10000円弱)で当日払で良いという。ベルホヤンスクに宿泊施設は有るかという問題も、「ホテルが有る。泊まれるかどうかこれから聞きに行ってあげよう」と言ってくれた。
ベルホヤンスクでは学校に来るようにとの事。残念ながら(いや当然のことだが)英語ができる人は"自分の力が足りず"居ないとの事。

宿と食事の件もクリアした。ネット回線など無いのだからネット予約など出来ないのは当然だ。電話番号もわからない。でも、直接そこに行って予約をすれば良いのだ。

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何事も行動を起こせば道は開ける。ガイドブックも無い、旅行者が動くルートから外れたところにも行けるのが分かった。それも厳冬期の シベリアで。 
このやりとりから1週間以上経ったが、この英語教師以外からは誰一人返信は無い。本当にこれは貴重な繋がりなのだ。


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