刺激的な旅話の夜

先週、清水の麻衣ちゃんから「サハ共和国で自転車ツーリングしたり、日本の海岸をチャリでひたすら走ってるという変わった男の子と最近知り合って、中西さんの話をしたん」と連絡をもらった。

「それ、京大の人!?」「そう!知り合い?」「いや知り合いじゃないけど、1回は失敗したけど2回目でベルホヤンスクまで自転車で行った人が居るのは知ってる」「おおー!中西さんの話したら、会いたいそうなので、ぜひ!」
…と言う事で、さっそく会ってみた。
会ってみるとまさしくその人。

2018年に真冬のヤクーツクから自転車で出発してすぐにグループの一人が凍傷になって地元政府に保護されたのは、ネットでそれなりに話題になっていた。2020年にべルホヤンスクまで自転車で到着した人が居るのも知っていたが、どちらのニュースも個人名までは書かれておらず、大学生と言う事しかわからなかった。ただこんな事する人は少ないはずなので同一人物かなと思っていた。まさか「友達の友達」それも旅とは関係ない友達を挟んでたどり着くとは(笑)

当時は京都大学の自転車部の副部長、これまでに自転車でモロッコのアトラス山脈越え、成都からシャングリラまで走ったことがあると。おお、それは魅力的。
真冬のサハの情報はどこで仕入れたのか尋ねると自転車部で2004年にサハを旅した人が居たとのこと。え!僕が2016年にべルホヤンスクに行くにあたってかなり情報探したがそんな人は全く知らないよと言うと、その人は自転車部内でしか記録発表してないとの事。

ヤクーツクからべルホヤンスクには道が無い。凍った川の上を走っていくのは分かる(自分もバタガイからべルホヤンスクまで、凍ったヤナ川を車で走った)。でもヤクーツクから行くなら分水嶺をどう越えるのかが疑問で、ルートの詳細を尋ねる。ヤクーツクから北上せずオイミヤコン方面へコルィマ街道を行き、途中からひたすら川を北上、分水嶺の個所はロシア国土交通省(?)のような組織が、冬が始まる頃に毎年道路を開削するとの事。
それは知らなかった…冬の間だけは耐寒装備の車さえあれば、マガダンだけでなくトゥクチなどの北極海方面へも行けるじゃないか! とりあえず真冬のシベリア1200kmを2週間強にわたって自転車で走り続けたのはすごい。
この日は麻衣ちゃんと、その友達の魔女カレー屋さん(←この人もモロッコの村で1か月軟禁された話とかネタ多め)と4人で飲む。

この日はモルドバワインをもらった。3本あけたが酔いつぶれず。会話が面白い。

24時で一旦お開きするも、僕が最終電車間に合わず再び集まって始発電車まで話し倒す。
カルムイクやトゥバ共和国とか次回の旅の妄想をしたり、話題の(笑) ハカス人バンドOtykenの動画で盛り上がったり、時間は早く流れる。

餃子を焼きながら飲む

自分が20代の時はそんな旅の情報は無かった、本当に羨ましい。とりあえず早急に旅の報告&講演会をするように推しておいた(笑)。あ、若い人たちはfacebookやってないのねん。


2018年のはロシアの通信社の報道を引用する形で日本でも話題になっていた

「冬季の東シベリアを自転車で走破、日本人大学生が計画(失敗)、61才フランス人も計画(失敗の後に成功)」

旅の詳細は京都大学自転車部のサイトにある

2022年サハ共和国
(京都大学自転車部)

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