初めて国立公文書館

千代田区立図書館へ行くついでに、近くの国立公文書館へ初めて行く。先週まで興味のある企画展(跳べ 日本の翼~航空発達史)をやっていたのだが、現在は百人一首についての展示になっていた。
せっかく公文書館に来たのだから閲覧室に行かねばと、利用登録をしてから制限エリアに入る。だがいきなり行っても特に調べることが思いつかない。奄美の日本復帰に関するものや、暇に任せて古地図を見るが、どれも開示請求するまでもなくネットで見れるものばかり。一次資料から何かを発見するのは大変なことなのだなと思った。
国民の知る権利の行使は無料だ。閲覧室では何かの文書を黙々と写真を撮っている人など利用者は5人ほど、職員も同じくらい。閉館時刻まで居たが、閲覧室の入場記録を覗くとこの日(土曜日)に閲覧をした人は8人だけ。まぁ重要な文書はわざわざ来なくてもネットで見れるからだけど、贅沢。国の記録を守るというは重要な事なのだ。
国の決定事項は文書として残し、変更が有ればその旨を文書で残し、国民はその過程や内容を見る事が出来るというのは当たり前の事なのだろうが、民主主義国家ってすごい。
合議ではなく誰か(トップ)の思い付きで物事が決まる国や、文書として残さない国、文書にしてもそれを実行しない国が有るのだから。どことは言わないけど。

ここから閲覧室は利用登録しないと入れない。登録も閲覧も無料。この日ここから先に入り「国民の知る権利」を行使したのは自分を含めてたった8人。いや、まぁたいていの文書はわざわざ来なくてもネットで見れるからだけど。
奄美・加計呂麻などを旅したところなので、今回はその地域に関する文書を中心に観た。

江戸幕府が国を挙げて作成した元禄国絵図の琉球国大島から、今回旅をした与路島と請島の部分。「よろ嶋」や「西之〇〇湊よりよろ嶋返海上七里」の文字が読める。ハミヤ島は記載無いというかそのあたりには存在しない小さな島がたくさん。全体詳細はここで見れる。現在国の重要文化財83枚のうち16枚が国立公文書館にある。

「塩専売法ヲ施行セサル地方ニ関スル件・御署名原本・明治三十八年・勅令第百三十四号」離島では塩の専売をしなかった(誰でも塩を製造販売してよかった)らしい、まぁ当然か。でも逆に塩の専売って考えたら凄いな。
魚釣島の記載が有る。他にも現在は無人の島がちらほら。

終戦の詔。玉音放送で有名な文。推敲の後が有る。

なつかしい。確かに重要な行政文書だ。