外語大の学祭で留学生と
海外旅が好きだが連休に東京に居る知人たちと、東京外国語大学学園祭「外語祭」に行った。
各語学科ごとに出す料理の屋台と外国語劇がすごいと噂は昔から聞いてて一度行ってみたかったのだ。様々な語学科を持つ大学らしく屋台の料理も様々。 この大学らしさを出した好感の持てる大学祭だった。
シリアのチャリティーイベントで以前知り合った、知人のエジプト人留学生 Ahmed Karim Ezzに大学構内の案内を頼んだ。その知人のウズベキスタン人留学生 Faxriddin Ergashevも加わり、なかなか興味深い一日だった。
各教室が出す料理の屋台はどこも待ち時間30分程度のすごい行列で、そんなに並んでまで食べる意欲もわかず、サークルが出店しているいくつかの屋台で買ったビールなどを片手に二人の話を聴いた(ポーランド料理屋台の ボルシチが美味しかった)。
二人とも日本語がほぼ完璧で、忌憚なく意見を聞ける。この学祭での一番の魅力的なコンテンツは、むしろその留学生と、外国滞在経験の有る在学生(&彼らの経験)なのではないだろうか。大学祭に来る外部の人が、今回の自分たちのように、彼らの一人づつの経験に直接接することが出来るなら、もっと良い大学祭になると思う。
エジプトから来た彼のこれまでの経験(エジプトで日系企業などで働いていたが、革命後の混乱で職を失い、 国費留学生として来日)と思い(祖国をなんとかしたいが、未来が予測不可能な状態である事に対して)。
ウズベキスタンから来た彼のこれまでの経歴(ウズベキスタンでドイツ語で 観光ガイドをしていたが、お金になるからと日本語ガイドを始めたところ、語学能力に開眼)と彼の能力( ウズベク語、ロシア語、英語、ドイツ語、日本語を完璧に話す)。
一人のシリア人留学生の世界情勢に翻弄される人生。今回の内戦前からこの大学に留学していたが、今は祖国に帰ることは出来なくなってしまった。兄姉はアメリカとフランスに居るが、親はシリアに居る状態などなど、これらを外部に、外部に限らず学生同士でももっと伝えられたら良いのだけど。
様々なバックボーンを持つ人が、この大学には居る。この多様性こそがこの大学の強みで、それに接する学生の誇りになるのが実感できた。本当にうらやましい。