5ヶ月間だけ暮らした京都のマンション

京都中央郵便局に行ったついでに、会社員だった時にわずか数ヶ月だけ住んでいたマンションに寄った。15年前に半年間だけすんでいたマンション。
当時はそんな言葉は無かったがいわゆるブラック企業で、残業とかそんな概念すらなかった。新人として配属された京都支店は8月に閉鎖され、大阪に転勤となって1ヵ月後に退社したのでまともな会社経験はほとんど無い。家賃はこれまでで最も高い(現在の東京日本橋よりも高い、まぁ今住んでいる部屋は狭いから安いのだけど)し仕事はきつかったが、生活は楽しかった。22歳の若者が繁華街近くで一人暮らしをするのだから、まぁ大抵の事は「楽しい思い出になるはずだ。
毎朝7時前に家を出て烏丸五条の会社まで、東本願寺と西本願寺の間の仏具屋などが並ぶ道を自転車で。大阪へは朝5時半に家を出て「急行きたぐに」に乗って通った。夜は同期の者と近くの居酒屋か互いの部屋で飲むか、梅小路の公園でバーベキューを頻繁にしていた。平日の夜に(笑)。あの行動力はどこから...
マンション建物は当時と全く変わっていなかった。周囲もヨドバシとビックカメラが近くにできた以外は大きな変化は無いようだった。当時は現在の京都駅ビル・京都伊勢丹が開業したばかりで、周囲は大きく変わろうとする雰囲気が有ったように思うのだが、京都の歴史の中ではそれは些細な動きでしかないようだ。
京都は実家(滋賀県)から近いのだが、関東に来てからは帰省時も実家に行くだけで、京都には滅多に行かなくなった。京都は観光だけでなく実際に住んでみると色々な発見があり楽しい。外部から来た者はなかなか本当の”京都人”にはなれない、ならしてくれないのだが。