東京大空襲から70年
菊川(墨田区)に用が有り赴いた際に、先週行った際に地下鉄駅前の掲示板にあった「東京大空襲70年法要のお知らせ」のビラに気付いた。すっかり忘れていた。
今日は首相も参加する東京都主催の慰霊式典も行われた。夕方に両国の東京都慰霊堂に自分も行ってきた。式典は終わっていて人影は皆無だったが、復興記念館の展示をじっくりと静かに観れた。
東京大空襲については自分の周りに体験者は居らず、中学生の頃に早乙女勝元の「東京大空襲」を読んで初めて詳しく知った。
この空襲は日本人の戦意喪失を狙ったものだったから、攻撃目標は軍事施設や政府建物ではなく一般民家。下町の木造住宅地帯の周囲を火の海にして逃げ場をなくしてから中の地帯を壊滅させる作戦、日本側の反撃はほとんど無い中の300機以上の大型爆撃機B29の低空爆撃。深夜の数時間の一方的な攻撃で20万人以上の死傷者、100万人以上の被災者。火のまわりが速くなるように風が強い日を選んで行われ、レーダーの撹乱も前もって行われて空襲警報の発令も遅れた。 歴史上最も残虐なジェノサイドだと思うのだが…どんどん忘れられていくのだろうか。
この慰霊堂には関東大震災と空襲で亡くなった身元の分からない遺骨が16万体以上納められているのだが、現在も遺骨は毎年200体くらいづつ増えているという。