警察博物館で”地下鉄サリン事件”展
新橋からの帰りに 警察博物館の企画展「 地下鉄サリン事件から20年」へ。
無料施設に文句は言えないが、特に深く切り込んで紹介されているわけではない浅い展示。ただこの事件は警視庁にとって戦後最も大きな事件だったというのが強調されている (次点はあさま山荘事件)。
当時の警察無線がBGMとして流れている。次々と無数の通報が都内各地から一斉に入るが、何が原因なのか分からない。化学防護服やガスマスクの常備量は限られる…膨大な数の負傷者、道路に倒れた人や救護車両で起こる大渋滞…(世界史上初の都市で起こった化学物資テロ、死者13人,負傷者6300人?)が緊迫した声で分かる。
警視庁警察官へのアンケートでも「全警察官の心が一つになった日」という回答があった。展示はその後の上九一色村の施設への強制捜査の際の写真、防護服の展示、教団の施設位置を示す地図などだけなのだが、事件の風化を少し止める効果くらいは有るだろう(自分も日常生活で思い出す事は全く無い)。
他のフロアでは女性警察官の歩み、殉職警察官の紹介、明治時代のフランスへの警察組織視察の報告、西南戦争 (政府軍には多くの警官が警視庁から派遣された)の資料など。のんびり見て約1時間。ランチを食べ損ねた。