クルド独立選挙の日に

イラク領クルディスタンの独立の是非を問う住民投票が行われている日、 またクルディスタン料理店メソポタミアに。 開店して2ヵ月ほどの店に夕食を既に5回目、たぶんこの店で一番の常連客だ(ランチタイムやテイクアウト客は知らない)。

「投票を見守り、彼らの独立を応援しよう」という気概が本当に有るのかと問われると、まぁ少し言葉を濁さざるをえないが、鶏の丸焼きを食べ、ラキを飲みながら楽しい時間を過ごした。

この投票に合わせてハワイ君がクルディスタンの首都アルビールに今、行っている。僕が初めてこの店を訪問した際に知り合ったクルド人Mustafaにアテンドを頼んでいる。外国人にクルド人の考えを知ってもらえる、そして遠く離れた日本でもクルド独立を気にかけている人が居る事をクルドに知らせる良い機会だと彼は考えているようで、ハワイ君は投票会場などを見学さえてもらったようだ。 歴史に残る瞬間を見られて羨ましい。

独立についは、自分は独立したらよいと思う。国家の三要素はそろっていて、国家運営の体も出来上がっている。入出国管理は既に独自にやっている(日本人はビザなしで訪問可能)。アメリカやドイツなどには独自の領事館が既に有る。領域内では石油が取れて国家運営の財源まである。これまでの長い歴史で迫害され続けてきたクルド人の国がもし出来たら、世界中に散らばるクルド人も集まってくるかもしれない。(この十条のクルド料理店の人も含め、日本にも2000人程度いる)。
問題は後ろ盾となる国が居ないことだ。クルド人が多く住むイラク、トルコ、イランはもちろんアメリカやイギリスも独立には反対している。独立すれば武力行使をほのめしている国も有る…のはニュースを見て1ヵ月ほど前に知った。でもイスラエル建国時もそうだったではないか。でもユダヤの国が出来る時とは違って、クルド領域からクルド人以外を追い出そうという話では無い。独立しても平和を目指す国であってほしい。

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