断念-ダンダンウイリク訪問

何とかして行けないかと探っていたが、中国政府の許可が出る見込み無し(コロナ以降全く望みなし)との事で断念。2002年以降何度か日中合同調査隊(日本側は佛教大学)、2010年代には一般日本人が、そして西遊旅行もツアーを企画した(催行したかは不明)らしいので行けるかと思ったのだが。

【最初の記憶】小学校入学時に買ってもらった”アカデミア百科事典”に、世界の冒険家の話が有った。探検家ヘディンがタクラマカン砂漠で「沙漠の空を駆ける馬」の話を読む。
高校のころ、井上靖の小説などで”西域”に興味を持つ。NHKシルクロードを観る。


【ダンダンウイリク発見の経緯】
イギリスとロシアが世界の覇権を競っていた1800年代末、探検家ヘディンが現地の古老から「1000年以上前に沙漠に埋もれた町が有る」という話を聴き、タクラマカン砂漠を探検。”ダンダンウイリク”や、”楼蘭”を発見する。その後1901年にイギリス考古学者スタインも到着。
しかしその後長い間誰も行かず、最も近くの集落からもラクダで数日かかることもあり、遺跡の場所すら分からなくなる。

1980年、”NHKシルクロード”撮影のために日中調査団が訪問、番組でも放送されたのだが、後日それはダンダンウイリクでなかったことが判明。

2002年、佛教大学調査団がラクダでたどり着く(日本人としては初めて)。中国政府も確認し、遺跡保護活動が開始。南北8kmに及ぶ大きな都市だったこと、8世紀くらいに砂漠化の影響からか都市が遺棄されたことが判明する。

左:佛教大学の調査団のページ
右:ダンダンウイリクのWikipedia


【行き方】
ウイグル自治区和田よりラクダで片道2~3日かけて沙漠を行く必要が有ったのだが、2018~2020年頃に近くのダリヤブイ集落まで道路が完成。和田から車で半日、ダリヤブイからラクダで半日で行けるようになった。

参加者5人+ガイドや料理人、省文物局職員(監視役)など5人程度でキャラバンを組み、食料テントなどを積む。予算推定15-20万円/人。

四川省中国旅行社(本社は成都だがウルムチに支店有り、日本語も通じる)と、新疆恒信国際旅行社(本社ウルムチ。ラクダで砂漠横断や、ダリヤブイ村への手配実績あり、日本語ガイドも居る)に、手配&そもそも可能であるか打診していたのだが、現状では許可下りない(コロナ前なら文物局職員同行でなら許可は下りた)との事です。

楼蘭人の子孫と思われる人が暮らすダリヤブイの訪問だけなら、1か月ほど猶予が有れば、訪問許可は取れるとの事。

\ 最新情報をチェック /

シェアする