自家用車でユーラシア横断

【世界初】 シベリア横断道路経由での四輪車でのユーラシア大陸単独自走横断

【リスボン(ポルトガル)=28日】先月11日よりユーラシア大陸を自動車で横断していた千葉市在住の自営業、中西圭一さん(28)が27日、ユーラシア大陸西端のロカ岬に到着した。中西さんはロカ岬で行われる知人の結婚式に参加するため、先月自宅のある千葉より自家用車にて出発、今回の冒険を成し遂げた。富山県伏木港より貨客船を利用してロシア連邦のウラジオストクへ到着後、開通したばかりのシベリア横断道路を利用、使用した自動車はトヨタのカルディナでかかった日数は54日、途中訪れた国は16ヶ国。
到着後、結婚式を挙げる友人と共にこの快挙を祝ってもらった中西さんによると、予想していたよりも早くロシアを横断した為にヨーロッパに入ってからは日程的余裕が出たとのこと。

苦労した点は、自由旅行が一般的でないロシアでの移動で、特にシベリアでは情報が極度に少なく毎日が不安だったという。

これまでシベリアには道路未開通部分が有ったために、一部区間を鉄道を利用して大陸横断した人や、中国など別ルートを経由して大陸横断した人、悪路でも走行が可能な二輪車での挑戦者は居るが、シベリア横断道路経由での四輪自動車でのポルトガルまでの単独横断は世界初という。


【出発までに悩んだこと】
*ロシア語が話せない(日本語しかまともに話せない)、
*車について詳しくない(タイヤ交換も出来ない)、
*車は9万円で買った中古車、
*外国人が立ち入らないエリア(特にシベリア)の情勢・治安が分からない
*法律について分からない(輸出入手続/交通法/車両登録/免許etc)
*いくら金が必要か分からない(関税/ガソリン/宿泊その他諸々)
*そもそも道が有るのか分からない、行程がつかめない
…でも何とかなるもんだ。
このサイトはその報告です。

(2004/8/6)
伏木港。
船に車を積み込むところ。
自走式ではないんでクレーンを手配して一台づつ吊り上げて積み込んでいく。なかなか見ごたえがある。

(2004/8/8)
ウラジオストック到着。
こんな船が並んでいる軍港。ロシアの軍艦を見るなんて冷戦時代じゃ考えられない。

2004/8/8
ウラジオストック
これからの旅の安全を祈って。
何故かロシア軍人と飲みまくる。
この後大変なことに...

2004/8/10
スパークスダリニー
初めてのロシアの宿...興味津々。

沿海州。たまに車とすれ違う。
街から出ると普段はこんな感じ。
舗装はされてるけど車は結構汚れる。

2004/8/13
ビロビジャンから150kmくらい
左に有るのがキロポスト。
メインロードから外れない限り1kmに1本有る(はず)。
これくらいの道なら舗装されていなくても、雨が降らなければ時速100km/h程度で走れる。

2004/8/14
シマノフスク
パンクを直してくれた修理工場(たぶん?)の人達。

2004/8/15
スコボロジノ
タイヤ修理屋と。
右側に小さく赤字で「цита」(チタ)と道案内が書いてあるが、チタまではまだ800kmくらい有る…


2004/8/16
地名なし/シベリア
悪路もめげず…
水溜りだとあなどるなかれ。
深さが分からないから油断できない。

2004/8/16
イルクーツクの近く
またなぜかロシア人達と。
そういや僕は何語で会話してたんだろう...

(2004/8/17
チタから200kmくらい?)
日本軍や満州鉄道社員たち、シベリア抑留日本人の墓地が有った。
こんなところまで…

2004/8/23
オムスク
オムスク市内でパンク。
止まった所が偶然、軍隊の駐車場。
軍人がぞろぞろ現れびびる。

2004/8/
ノボシビルスクまで
ヒッチハイクで乗せた大学生カップル。
ヒッチハイクで夏休みの旅行をしているそうな。
...でも移動距離8000km!

2004/9/4
クラコウ
壁に貼ってあった謎のポスター。
キボウ・サメル・・

2004/9/8
ポーランド-チェコ国境
国が変われば法律変わる。
チェコの交通規則についての標識。

2004/9/8
ポーランド
今日も大自然の中を走り続けるカルディナ。
もう安物の車だなんて思いません。

2004/9/10
クロムロフ
石畳の道。
中世の町並みをカルディナが走る。