練馬ナンバーで旅をした人から

2004年夏。自分は車で千葉から、ユーラシア最西端のロカ岬まで自家用車で旅をした。シベリアを通ってユーラシア大陸を単独自走横断したのは、自分が世界で初めてだ(と思っている)。
今週サイトを見た人から1通のメールをもらった。なんとその人は2003年の夏にほぼ同じルートを走り、そして先々週、2011年11月11日にその旅のことを書いた本を出版していた。
自動車ライターの金子浩久さん。『週刊プレイボーイ』『Number』『NAVI』などに寄稿しているという。この本?予告ムービーを観て、自分はもう何と言ってよいか衝撃を受けた。自分が遭ったのと同じ体験をしていることに。そして車も自分と全く同じ”カルディナ” !!。
この映像を観てホッとしたことが有る。この人には同行者が居る。そして途中、鉄道とフェリーを利用していることだ。2003年にはまだシベリア横断道路が完成していなかった為に、未開通区間は車を貨物列車に載せて運んでいる(シベリア鉄道は戦前に開通しているのに、道路が全通したのは2004年)。
初めて単独で”自走走行”したのは自分だということは変わりが無いことに安堵した。他の人にはどうでもよいことだし、小市民的なことなのだが、自分にとっては重要なのだ。(厳密にはヒッチハイカーや、ラストでM上さんを乗せているので”単独”ではないのだが?
こ?予告ムービーを観て、自分の旅を思い返した。この旅は自分を強くした。孤独、毎日次々と起こるトラブル、そして先が読めない不安。ロシアに到着した時点からいったいどのような手続きをしたら良いか分からなかったし、言葉も通じない。銃に撃たれ、大自然の中で道に迷い...と言うか最初から地図すらなかったので、道を間違っているのかどうかすら分からない状態の?々。
自分は単独で行ったために、この人のように動画はない。旅人がほとんど居ないエリアの写真は、ネットを探してもほとんどみつからない。サイトをざっと読んだだけだが、この人は自分と同じ体験をしている。の度重なる故障、パンク。泥棒。マフィア(?)と検問所での警官への賄賂。各国での通関、ペーパーワーク。早くこの本を読まなくては。
興奮している今の状態を、この人に習ってとりあえず文章にしてみた。自分は文章化しないからダメなのだ...
–p.s.このルートで旅をするのは”カルディナ”がベストなのだ。車に詳しい本職の人と、自分が同じ選択をしたという事が非常に面白い。悪路なので四駆であることは当然として、故障の際の部品交換の必要性から汎用性が高い車種。壊れにくい日本車。ヨーロッパにもディーラーの多いトヨタ。そして失敗(?)したときに諦められるような安い車...金子さんも同じ理由なのかは分からないが。