チベット族の町 徳欽の夜

チベット自治州滞在最後の夜は徳欽の街で泊まることにした。 徳欽県最大の街というだけで特に何も無いのだが、翌日は麗江から飛行機に乗るので、麗江行のバスが出る徳欽に泊まることに。

飛来寺でつかまえた、徳欽まで帰るところだったミニバス。徳欽まで10元だった。運転手とその彼女(?)が楽しそうに話している。

徳欽の街は谷底に有り、3方を山に囲まれている。建物は急な坂にそって立っている。チベット人(蔵人)が多数を占めているが、公安(もちろん漢族)のパトカーが四六時中がなり立てて走り回っている。公安がやけに目立つ。

香格里拉行のバスターミナルの近くの適当な宿に入った。宿帳を観ると自分は5日ぶりの客のようだ。清潔だが暖房が無い…冬は電気毛布でも出すのだろうがきつい。おばさんも親切で、小学生の子供が部屋の案内もしてくれて最初は気に入っていたが、全く悪気なく深夜24時まで歌の練習をしているのは気が滅入った。

シャワートイレ付85元。妥当と思ったが、シャワーは水だけ(寒いのに)。暖房無し。
子供が深夜までフロントで歌っている。
どうやら宿選びを失敗したようだ。


夕食をどこでとろうかと店を眺めながら町を散策。なぜか”大理”をうたった店が多い。大理から移民が多く来ているのだろうか。

中西「菜単(メニュー)を見せて」
店員「没有(無いよ)」
中西「何が有る?」
店員「何が食べたい」
中西「何が有るか知らないから分からない」
店員「なら米線で良いか?」
不思議な会話で出てきた米線(15元)が予想外においしい。この地方の料理ではない。15元。

別の店でもまた
中西「何が有る?」
店員「何が食べたい?」
中西「分からないよ!」と言うと、店員が冷蔵庫を開けて「食材を選んで料理法を指定しろ」となかなか難しい事を言う。

こだわりが有るわけでもなく、いきなり大量の山菜を見せられてもどう指示をしたら良いか困る。
木耳と豚肉を指定したら、おばさんが強火で炒めてすぐに料理を作ってくれた。ごはんとこれだけで40元と、路地の小さな店なのになかなか徳欽の物価は高い...のだが意外と美味しくて悔しい。


徳欽県(wikipedia)】
中華人民共和国 雲南省 迪庆藏族自治州

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