酒田の郷土料理と店主夫婦のもてなし
土曜の昼食は、酒田に住むYukaさんに〈酒田っぽい店に行きたい〉とリクエストをして連れて行かれた、酒田市役所そばの小料理屋で。前知識全く無く、一人ではまず入っていなかっただろう店で興味津々。
店は開いたばかりの時間のようで店に客はまだ居なかった。「よぅ久しぶり」という挨拶で、料理の注文はしていないのに次々と料理が出てくる。え、顔パス?!
ランチのコースメニューが黒板に書かれてるのに気付いたのは食事も後半になってから。これ全部を食べることになるとは..
お通しでまず出たばい貝&ニシ貝から、酒を飲みたくなるのをぐっと抑えながら(ドライブ旅の最中なのだ)、料理は進む。今が旬らしい。ばい貝とニシ貝。ニシ貝というのは初めてだが。
<追記>帰宅後調べてみたらやはり面白い事が分かった。検索したら「ニシ貝はアカニシ貝のこと」と書かれたページが出てくる(むしろそれしか出ない)のだが、アカニシ貝のページを見て、見た目は似ているがこんな大きさだったかなと不思議に思い詳しく探していると、山形県庄内地方では「レイシ貝のことをニシ貝という」事に気付いた。
庄内地方では赤西貝ではなくレイシ貝のことをニシ貝と呼ぶのだ。どちらも日本中で生息しているのだが、なぜか庄内地方ではレイシ貝を特に食する。
自分はカスベは食べない地域出身で…エイは臭い魚と言う思い込みが有るが、甘く煮ていておいしい。自分は「日常的ではないが食べたことは有る」程度の認識だったが、調べたらやはり庄内地方では重要な食材のよう。
農水省 うちの郷土料理
肉厚な岩牡蠣。写真へたでごめんないさい。岩牡蠣は真牡蠣と違って夏が旬なのだ。
刺身も。
由カニ?
鯵のフライも揚げたてを。
刺身も蟹も牡蠣も天ぷらもフライも美味しかったが、ご飯と一緒に出されたクジラ汁🐳が自分には珍しくて良かった。このあたりではきっと普通の日常食なのだろう、塩クジラ肉のすまし汁。
クジラ汁。本当に鯨肉の汁。塩クジラを使うすまし汁。優しい味。たぶん秋田から新潟あたりでは普通なのかもしれないが、他地域では普通ではない。
農水省 うちの郷土料理
店は親から継いで51年という。それまでもアイスクリーム作ったり…と興味深い話。
後から来た常連客は、酒田大火の有った昭和51年生まれの中学(今は特別支援学校)の先生。話題は酒田の話、特に酒田大火、学校教師の話など。「選抜高校野球に”酒田大火枠”が出来て、進学校だった酒田東が出て、その時の何とか君はその後に…」といった感じ。
ノンアルコールビールを飲んで2500円。
【割烹出島】
998-0044 山形県酒田市中町2-1-12