ドラマに出演!?2-2

撮影場所は立食だと100人くらいは入れそうな部屋と、芝生の中庭。朝8時。既に機材のセットなどは出来ていてスタッフは動き回っている。エキストラ俳優達(数十人)は立ち話、緊張感無し。
「各自グラスを取って、出来るだけ男女ペアになってください」と指示を受ける。夫婦でパーティに来ているという設定らしい、が7割くらいは男で無理が有る。 山崎豊子ファンの女の人と、エキストラ2回目という男の人と組む。
グラスの中身は、シャンパンと思いきやジンジャエール、赤ワインではなくぶどうジュース。白ワインではなくりんごジュース。「飲まないでね!」という指示付き。料理は本物とのことだが、ツヤを出すために食用ではない油が塗ってあるので触りもしないようにと。
一瞬ざわめいたと思うと、そこに俳優達がやってきた。すぐ撮影開始。エキストラには台本は渡されず、言われた動作をするだけ。だがこれだけの大勢、ほぼ全員に動作の指示が出るのにも感心した。「あなたはここからここまで歩いて」「あなたは誰々がここを通ったら彼と話して、次に彼女と一緒に彼のところまで歩いて談笑して」「あなたはこの辺で彼とずっと話してて」といった感じ。
同じシーンを、カメラの向きを変えたりして何度も何度も撮影する。エキストラは全員が出る必要は無いとは思うのだが。パーティということで、誰かと談笑するのだが、声を出さないようにというのが難しい。みんな小声で勝手にやってた。「あの外人格好良いな、可愛いな」みたいな。どうしてもわざとらしい。
撮影から2週間、今日放送が有った。意外と自分は映っていた。ずーーーと、ほぼ横顔、後姿だが。唐沢寿明のすぐ後ろに居たことが多かったから。あぁあのカメラの映像が採用されたのか!と言った感じ。と云うかプロのエキストラさん達、ほとんどのシーンで映ってないのだが...よいのだろうか。
うーん、それにしてもあの数分のシーンでここまで金をかけるのか、というのに驚いた。さすがフジテレビのゴールデン枠、それも開局30周年記念ドラマ。あの数分のためにかかったお金は、どんなに低く見積もっても数百万円。撮影スタッフや俳優の人件費以外に、エキストラ出演料一人1万円として50人、パーティ会場代、料理代(なのに料理が全く映っていない!)、全員分の当日の朝食・昼食。衣装もたくさん。70年代風の車まで。一つ不思議なのは、「女・子どもには用は無い!50代以上男性団塊世代向き」ドラマをなぜフジテレビが...ということだ。いや、面白いんだけど、本当に。出演者も豪華すぎなんだが。