それでも不毛なシベリアに行きたいか

最近唯一見るテレビは【不毛地帯】。他は放送時間に家に居れば【私が子供だったころ】くらい。自分が観ているということを折に触れここに書くからか、何人かの知人から「自分も観ている」「面白い」という声を聴いた。ストーリーも重いし、アイドルも出演しない、視聴率もパッとしないのに(笑)

シベリアの大自然は一度行った者を必ず”虜(とりこ)”にする。言葉どおり。主人公はシベリアで捕虜として過ごした11年を忘れることが出来ず、商社(近畿商事=伊藤忠?)入社後は、他人を蹴落としながらも我武者羅に働く(本人はそのような悪意は全く持っていないのだが)。

シベリアに抑留された人は何年もの間、帰国の望みも薄く、極寒で貧しい環境に置かれた。次々と仲間が死んでいく環境を耐え抜いた人達が、どうなったかは興味があり、これまでも何冊か本を読んできたが、多くの抑留体験記と比較するとこれ(「不毛地帯」)は、やや異色だ。実在の人物?瀬島隆三)を描いているということもあるが、抑留後の生き方をメインに描いているという点で。それで余計にひきつけられるのだ。

シベリアにもう一度行きたい。冬の厳しい時に。大自然の中に一人で入ったときに味わう、不安とも興奮とも言える何とも表現し難い気分。仕事中などにふと頭をよぎる”行っちゃえ、行っちゃえ”という囁き。砂漠や孤島に行ってみたいと思う人は多いはず。それと同じことだ。明日はドラマの最終回。早く帰宅しなくては。

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