湖南料理「李厨」 高田馬場

金曜夜、高田馬場にある中国湖南料理「李厨」へ。辛い中華料理として一般に思い浮かぶ四川料理の”麻辣”と違って、湖南料理は”酸辣”だ。もっとも唐辛子をこのあたりで食べるようになったのは300年ほど前からだろう、全く辛くない料理もある(むしろ数で言えば辛くないものの方が多いかも)。 毛沢東が好んだと言うだけで名前が付いた”毛氏紅焼肉”が名物だったりする。この料理が紅いのは共産主義の赤であって唐辛子の赤ではない。

ただ、この店は湖南料理専門店を名乗っているが、湖南料理以外の料理の方が多い。この店のオーナーは湖南省出身だ。彼のこれまで働いていた店(池袋の四川料理「品品香」)に行った事も有り、その時に「本当は湖南料理を作りたい」と言っていたのも知っている。 だが本当の湖南料理はまだ日本では早い、日本人には受け入れられないと彼は思っているのかもしれない。
看板メニューである剁椒鱼头(魚の頭と唐辛子の蒸し物)の魚は、湖南省では絶対に有り得ない”鯛”だった。酸味と旨味も有る”湖南”の味付けだったし、鯛の方が美味しいとは思うが...
自分が注文したわけではないが、ラム肉のクミン炒めも、タコの唐辛子揚げも美味しかった。いや、しかしそれは湖南料理ではない。
何杯か飲んで1人あたり3300円。お得感あり、何か悪いという訳ではないのだが、歌舞伎町の湖南菜館の方がより忠実な湖南料理が出されているように思う。



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