【利順徳大飯店】中国近代史の舞台/天津
天津では「ASTOR HOTEL(利順徳大飯店)」に泊まった。
たった一泊。それも深夜2時にチェックイン、9時にチェックアウトだが。
開業1863年の租界時代の趣を残すクラシックホテル。中国最古の外資ホテルだと言う。
部屋はいたって普通なのだが、旧館の廊下やレストランを覗くとさすがと思わせる雰囲気。文革時代をどう乗り切ったのかは分からないが古い家具なども保存してあるみたい。
部屋にホテルの歴史を記した写真集がおいて有った。滞在客にはフーバー米大統領や中国の歴史上人物がゴロゴロ。張学良、孫文なんて名前を見ると歴史好きにはたまらないだろう。清が滅び満州国が出来るまでの間、日本租界にいた溥儀が天津でパーティをする。「ラストエンペラー」のシーンを思い出す。
ホテルの周りには、現在も使われている各国が造った石造りの建物が建ち並ぶ。もっと観光資源として活用したら魑魅魍魎が跋扈した20世紀前半の激動の時代を再現した場所として人気が出ると思う(現状は...う〜んって感じ)。
記念に卓上カレンダーを持って帰ろうとしたら、チェックアウトの際に10元とられた。もっとゆっくり滞在した方が良いところ。天津自体は観光都市ではないが。