[美洋館]夫婦で作るどぶろく/深浦町

土曜は青森県深浦町のペンションに宿泊。最初は有名な”不老ふ死温泉”に宿泊を考えたが、深浦町の宿泊割引枠が残っていない。それに同じ金額なら個人経営の宿の方が料理は良い(と思う)。五能線の駅から徒歩圏内で、料理の良いこの宿にした。JR五能線に乗りで最寄の陸奥沢辺駅へ向かう。宿は駅から国道沿いに歩いて5分ほど。

東能代駅ではまばらに居た五能線の乗客は能代駅で結構降り、徐々に減って途中から自分だけになった。

到着したのは18時、既に周囲は暗闇。着いてすぐ風呂に入らせてもらい、夕食。夕食時は”どぶろく”が飲み放題。深浦町はどぶろく特区に指定されているが、実際に作っているのはこの宿だけとの事。
夕食は一人で食べるには豪華すぎた。割引適用するために食事を豪華にしたんじゃないかと思えるくらい(クーポン3000円渡すには、割引後の支払金額を4000円、その為には元の価格を1万円以上にしなければならない)。家族や4人くらいのグループで行けば楽しいと思う。

おばさんが明るくよく話してくれる。「東京から、よいねぇー、暖かいでしょう、ここはもう本当に冬は寒くて暗くて」

鯛も鮑もついてる。何の唐揚げかと思ったら小さ目の蟹が一匹。椀物の真薯も良い香り。土瓶蒸しも行儀悪くごはんにかけて美味しくいただく。山芋もここで獲れたものだろう。信じられない事に、二人で田んぼもやっていて米を育ててるとの事。

どぶろく飲み放題は、自分で好きなだけすくって飲む。8杯くらい飲んだような、そりゃ当然つぶれる。

深浦町はどぶろく特区に指定されているが、実際に作っているのはこの宿だけ。農業を営んでいないとだめなのと、手続きが煩雑なのが理由なのだろう。2週間で60リットル出来る。国税庁が2.3年ごとに調査に来る。3日間ほどずっと一緒に居るのは気苦労する、と。


部屋も風呂も全体に奇麗で新築かと思うくらいだが、ペンションを始めて25年と。忙しい時は人を雇っていたが、集落が高齢化して働いてくれる人が居らず、今は夫婦二人でやっている、週1日は宿を閉めないと体力が持たないとの事。正直平日に客は居ないんじゃないかと突っ込んで尋ねてみたら、東北電力の人や、漁業や山の調査や仕事の人がよく利用するとの事。確かに近くに風力発電所が有る。手頃な価格の宿があまり無いのかもしれない。いや、仕事で泊まる人も選べるなら料理の良い宿を選ぶだろう。
この夜は自分の他に、鰺ヶ沢からの家族連れの予約が入っていたようだが、母親が感染した為に全員予約取消になったとの事。またしても自分一人で宿を貸切。

深浦町も全国割(20%引)に加えて、深浦町の独自割(5000円引&クーポン1000円付)が有る。 もっとも、深浦町のすべての宿が全国割適用というわけではなく、深浦町の独自割が適用される宿は9軒だけ。両方適用されるのはたぶん5軒、そのうち”不老ふ死温泉”は割引枠残っていない。
今回は1泊2食&どぶろく飲み放題付で4000円。クーポンは青森県1000円分+深浦町1000円分もらった。


和風ペンション美洋館
〒038-2202 青森県西津軽郡深浦町岩崎浜野315
0173-77-2758
上記は宿泊時(2023年1月)の情報です。

NAKANISHI KEIICHI

旅が好き

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