「天才の栄光と挫折」 藤原正彦

天才の栄光と挫折
藤原 正彦
2002/5/1
新潮社

ニュートン、関孝和、ガロワ、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズ。著名数学者の生き方を紹介する伝記なのだが、数学者である著者の紀行文でもある。 偉大な先達、同業者を訪ねて、彼らが過ごした街や家に出向く。こんな目的の有る旅も良い。

名前や業績は現在は世界中で知られていても、生きている間は不遇だった人の何と多いことか。歴史的背景や、彼らがなぜ天才と(今は)されているのかが、数学的知識を持たない者(←自分のこと)にも分かるよう書かれている。

著者の若い頃のアメリカ留学時代を描いたエッセー「若き数学者のアメリカ」を学生時代に文庫本で読んだ。”数学者”の文章はわかりやすいなと思った記憶が有る。

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